あきる野市のホームページでは「あめむしゅじんじゃ」と読む。創建されたのは天正年間(1573~92)と言われ、江戸時代までは雨武主大明神と呼ばれた。
地元では「あまむし」「あめむし」と呼ぶ人も多く、『角川日本地名大辞典・東京都』では「雨武主(あまむし)神社」となっている。
あきる野市のスポーツ施設「いきいきセンター」のそばの鳥居をくぐり、スギ、モミ、ツガの高木群がそびえたつ、神社境内の鎮守の森に入っていく。林床にはシダの群落が広がっている。196段の急階段を登り切れば、拝殿、本殿につく。
本殿は、拝殿の奥に建っている。天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)ら五柱を祀る。覆屋(おおいや)につつまれた本殿をのぞきこむと、思わず「すごい」という声がもれる。総桧づくりで柱や梁、桁など全ての面に、精巧で繊細な彫刻が施されている。側面、背面には、白楽天、西王母、薫奉ら中国の伝説上の人物や詩人、俳人とその故事を題材にした彫刻が彫られている。