「このぐらいの雨なら」と15日の日曜日、埼玉県小鹿野町に出かけ、ハーフマラソンに出場した。秩父市の隣りの小さな町で、200年以上続く地芝居の「小鹿野歌舞伎」は、関係者の間では全国的に有名だ
ロードレースはことしで第45回目の大会となり、市民マラソンの草分けといわれる青梅マラソンに近い歴史をもつ。
江戸時代の宿場町の雰囲気を残す中心街をスタートし、山間の路を左右に曲がりながら、折り返し点まで少しずつ登っていく。清流にかかる橋をいくつか渡り、目に映る澄んだ水が元気をくれる。
折り返してしまえば、あとは心地いい下りがつづく。ゴール前7キロ地点の峠の上り下りは、ちょっとしたおまけみたいなものだ。
街の小さな大会の雰囲気が気に入り、2011年からほぼ毎年参加している。ことしは、痛めていたわき腹を少し気にしながらのレースだった。雨の中でも走り出してしまえば、「今年も参加できてよかった」という気持ちでいっぱいになった。