地蔵院の参道や境内で、青紫、ピンクと色とりどりのアジサイが咲いている。あきる野のアジサイ寺のようだ。地蔵菩薩をご本尊とする臨済宗建長寺派のお寺で、日曜日には早朝座禅が開かれている。
根元近くから3本に分かれたカヤの巨木が天を衝いている。「地蔵院の三本カヤ」という愛称をもつ。高さは20メートルに達し、まだまだ元気いっぱいだ。スケッチしてみると、幹は意外と素直にすっきりと伸びているし、葉っぱは巨体に似合わず可憐でかわいらしい。
気になって調べてみたら、イチイ科の常緑樹で「幹は直立し樹高は20メートルほどになる。葉の長さは2、3センチで幅は2、3ミリ、線形で断面は扁平で先はとがっている」とあった。
ウイキペディアでは、日本最大のカヤは、福島県桑折町にある万正寺の大カヤ(樹高16.5メートル、幹周8.7メートル、推定樹齢900年)で、県の天然記念物に指定されている。地蔵院の三本カヤも勝るとも劣らない雰囲気をもっている。