My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

MIT 100K ビジネスコンテスト

2008-09-16 10:36:05 | MBA: クラブ活動・講演会

突然だが、100KのOrganizer(主催者)をやることになった。

100Kとは、MIT Sloanの学生が主体で主催する世界最大のビジネスコンテスト。
ベンチャーキャピタルやLaw firmなどからスポンサーを募り、優勝者に賞金が与えられる。もともとはその賞金が100Kドル(約1000万円)だったので、100Kという。更にさかのぼると10Kだったのが、50Kに増え、100Kになったという。最近は、賞金総額はうなぎのぼりで7~80万ドル(約8000万円)にもなるという。

100Kは3つのコンテストで成り立っている。
まずは10月半ばにある Elevator Pitch Contest。自分のビジネスアイディアを60秒に要約して話し、内容をVCなどから来た審査員が審査。
二つ目は、12月上旬のExecutive Summary Contest。 ビジネスプランを数枚の紙に書いて提出し、その内容を競う。
最後は2月~5月にわたって行われるBusiness Plan Contest。より詳細なビジネスアイディア、考えられる問題と解決方法を書ききってプレゼンする。

このブログにも書いているように、ただでさえ授業の予習・宿題・チーム活動が忙しい。やるべきか、やめるべきか迷ったが、やりたいという気持ちが勝った。勉強も、こういう活動をやるために早く終わらせようというモチベーションがはじめて沸くわけだし。

土曜日に早速Organizer's meetingがあった。場所はMIT内に二つある公認バーのうちの一つ。

まずはOrganizerの仕事全体の説明。
Presidentなどの役職は2年生が務めるが、実際の仕事はほとんど1年生に任せられる。
その一つ一つの役割の詳細や、それぞれがどのように連関しているか、という説明を受ける。

1年生は、応募時に希望の役割と理由、Resume(履歴書)を送付しており、2年生がそれを見てチームに割り分ける。

  • Event team: 3回のコンテストの内容を練り主催するチーム。10名程度。
  • Activity team: Event teamと一緒に動くが、どちらかというと2年生と一緒になって他学部や他の会社との関係構築も含めた、チーム全体のマネジメントをやる。各Eventの事前にやるミニイベント(説明会やOpen Mic Session)の主催。3-4人。
  • Sponsor team: VCやLaw firmからのスポンサーシップを集めてくる。総額1億円の賞金のほか、我々の活動資金となるお金を集める大切なチーム。6名。
  • Marketing team: ずばりコンテストの宣伝。ポスター、ウェブ、ありとあらゆるチャネルを使って宣伝。10名程度。
  • Judge team: 審査基準を作ったり、審査員の選定・招待を行う。10名程度。

VCやLaw firmとの関係が築けるSponsor teamが最も人気なのだが、ここは前職がVCやLaw firm、コンサルティングファームの人が振り分けられた。夢破れてMarketingやJudgeに振り分けられた人も多かった。
私はInnovation processを間近に見たい、と言っていたら、副会長のJimmy Chenの推薦もあって、Activity teamになった。このチームは2年生と一緒に活動する。
全体を見て、足りないところを補う、遊撃兵の役割、といったところか。

まず我々は、10月中旬、それこそ中間テストの最終日にある、Elevator Pitch Contestに向けて活動を開始。あと35日しかない。

Activity teamでは、このコンテストの前にKick off、Track Mingle(バイオとハイテクなど異なる興味の人を混ぜるパーティ)、Workshop、Open Micという4つのイベントを主催する。チームが4人しかないので、一人一つのイベントを受け持つ。すごい量の仕事だ。

写真は去年のElevator Pitch Contestの台本。
絵はかわいいが、ここまで練りに練るのか、と思わせる量だ。