諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

これが現実

2012年04月13日 13時28分09秒 | つぶやき


今朝『パン、パン、パン』という銃声で目が覚めた。
その後に再度同じ銃声が6回・・・・驚き外に出てみた。

家の前の道路の反対側には人ごみが・・・。
道路の向かいで営業している車の修理屋の従業員が何者かに狙撃され、
9発の弾丸を食らって即死した。

やられたのはその修理工場に住み込みで暮らしてている従業員。
やったのは・・・・外から無言でやってきて、無言で発砲、無言で立ち去っていったという男。

詳しい話は後から判るだろうが、依頼された殺人のような気がする。
朝の人の少ない時間を見計らって訪れ、何事もなかったように立ち去る犯人。
メイン道路に面するその周りはあっという間に人集りが出来た。

もちろん警察も来ていたが、通り一遍の調査と聞込みをしたのだろうが、
私が家を出て店に向かう頃には何事もなかったように普段の状況に戻っていた。
近隣の人達も何事もなかったといういう風な雰囲気であった。

フィリピンではこのような事件がかなり頻繁に起こるのであろう。
これが日本であったら一日中TVのニュースに流れているに違いない。
原因はともかく、これがフィリピンの今の現状であり、暗い闇の部分だろう。

TVのニュースには流れるだろうが、それも一時であり、それも直に
忘れ去られてしまう程に頻発するということであろう。
今更ながらにフィリピンという国の底部に流れる暗闇を恐ろしく感じた日であった。
家を出る際に聞こえた泣きじゃくる被害者の妻の声が妙に耳に残っている私である。