メグブログ(美咲歌芽句)

Jeane+荒涼天使
 (ex.Mr.Kite)

無限のありがとう

2007-11-14 20:16:11 | 日記
一昨日、やっと鹿児島に帰ってきた。
上京した時は9月で、まだ井の頭公園はツクツクボウシの蝉時雨の中だった。半袖のTシャツでもちょっと歩くと汗ばんだし、キャリーバッグの中身もほとんど夏服だった。
そして今はもう11月。公園の木々は紅葉し、落ち葉がはらはらと舞い落ちている。夜はスズムシの声が賑やかだ。晩夏から初冬へと季節は巡り、着る服がなくなった私はいつも男物の長袖のTシャツやパーカー、ジャケット、アーミーコートなどを借りて着ていた。

田舎に帰りたくなくて、ずるずると引き延ばされた時間は私に「時間」というものに対しての、ある啓示を与えてくれた。それは夜の井の頭公園の池にかかる橋の上でのことだった。
黒いなめし革のようにてらてらとかすかに光る水面。橋に沿って水中に打ち込まれた杭には鉄線と鉄棒が渡され、そこがカモのねぐらになっていて夜になるとカモがずらりと等間隔で並び、なぜかみんな東の方を向き、首をくるりと背中に回して寝ていた。
私はその時、時間の正体がわかった。時間とはけっして過去から未来へ直線的に流れているものではない。時間は測定することはできない。つまり過去も未来も存在しない。あるのは今この一瞬だけ。そして永遠とは今この一瞬のことだという明瞭な真理が、理屈でもなくアインシュタインの数式でもなく、ただ啓示として稲妻に打たれたように体感し理解した。
時間も空間もパラレルなものであり、私たちは次元を越えて存在しているんだという、この確信。
意識=心というものが測定不可能なものである限り、時間も空間もまた測定することはできない。

時は止まることがある。時は止めることが出来る。
その止まった時間とこのパラレル・ワールドの中で、滞在中4回のライブをやった。ラママのライブは個人的にはまったく良くなくて消化不良だったけれど、ジーン+荒涼天使としての初めての映像がDVDに残された。音的に一番良くて納得できたのはUFO CLUBでのライブ。これはあの「MAY.3]
を越えたという実感がある。そして急激に冷え込んだある夜、冬の気配を感じた私は翌日帰りの航空券を買った。東京移住のために鹿児島で片づけなければならないことがある。

家に帰ってきたら、頼んでおいた庭師さんが木の剪定と草刈りをしてくれてあり、きれいになっていたけれど、やるべきことも山ほど溜まっていた。止まっていた時間がまた動き出した。
東京滞在中に、もうかれこれ7、8年は飲み続けてきたクスリをやめてみた。やめたあとの揺り戻しや反作用を恐れていたのだけれど、田舎に帰ってきても今のところなんともないので、もう クスリなしでも生きていけそうな気がする。うれしい。やっとクスリをやめられた。
これは私にとってはすごいことなのだ。そういえば滞在中のある夜、公園のそばの路上で一冊の本を拾った。それはまっさらの本で、どう見ても誰かに拾われるために意図的にそっと置かれているとしか思えなかった。表紙には「ありがとうございます」と書いてあり、「ありがとうございます」のシールがたくさん挟まれていた。内容はアマテラスなどについて書かれた古神道系のものだった。
シンクロニシティが次々に起こってきている。
あーちゃん、ありがとう。そしてみんなにありがとう。
無限のありがとう。

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