一日中雨・・・どうやら南九州は梅雨入りしたらしい。
この季節がやって来ると、いつも「ああ、ここはやっぱりアジアなんだなあ」と思う。雨期というシーズンを持つアジア・・・それはパリの雨でもなくニューヨークの雨でもない。紛れもなくアジアに降る雨。
昔、タイに行った時に体験したスコールとその雨の匂いを思い出す。あの雨の匂いはまさしくアジアの匂いだった。バンコクの街角に並んだ、色とりどりの果物や空心菜などの野菜を売る屋台は、あっという間に滝のような激しい雨を降らせ、またあっという間に止んで再び南国のきらきらしい太陽が照りつける、そのドラマティックな展開を悠然としてまるで楽しんでいるかのように見えた。スコールに濡れた空心菜はその緑色を一段と輝かせ、私の食欲をそそった。でも日本の雨期はそんな雨とはまた風情が違い、しとしととしめやかに降り続く。
民族性や国民性の相違というのは、自然界によってもたらされるところが大きい。いや、むしろ決定的な要素だと思う。タイの人々の性格や感性と日本人のそれとの違いは、そこに降る雨の違いでもあるような気がする。
雨の日はゆったりと静かに本を読んで過ごしたいと、いつも思っているのだけれど、雨が降ろうと降るまいと毎日忙しくバタバタしていて、ちっとも本を読む時間がない。毎日本を読んでいるCOCOが羨ましくてたまらない。毎年たいてい梅雨に入る前の五月の晴れた日に、車で４０分ほどの太平洋に面した海を見に行くのだけど、今年はそれもできないまま梅雨入りしてしまった。
青く輝く海が見たい。
この季節がやって来ると、いつも「ああ、ここはやっぱりアジアなんだなあ」と思う。雨期というシーズンを持つアジア・・・それはパリの雨でもなくニューヨークの雨でもない。紛れもなくアジアに降る雨。
昔、タイに行った時に体験したスコールとその雨の匂いを思い出す。あの雨の匂いはまさしくアジアの匂いだった。バンコクの街角に並んだ、色とりどりの果物や空心菜などの野菜を売る屋台は、あっという間に滝のような激しい雨を降らせ、またあっという間に止んで再び南国のきらきらしい太陽が照りつける、そのドラマティックな展開を悠然としてまるで楽しんでいるかのように見えた。スコールに濡れた空心菜はその緑色を一段と輝かせ、私の食欲をそそった。でも日本の雨期はそんな雨とはまた風情が違い、しとしととしめやかに降り続く。
民族性や国民性の相違というのは、自然界によってもたらされるところが大きい。いや、むしろ決定的な要素だと思う。タイの人々の性格や感性と日本人のそれとの違いは、そこに降る雨の違いでもあるような気がする。
雨の日はゆったりと静かに本を読んで過ごしたいと、いつも思っているのだけれど、雨が降ろうと降るまいと毎日忙しくバタバタしていて、ちっとも本を読む時間がない。毎日本を読んでいるCOCOが羨ましくてたまらない。毎年たいてい梅雨に入る前の五月の晴れた日に、車で４０分ほどの太平洋に面した海を見に行くのだけど、今年はそれもできないまま梅雨入りしてしまった。
青く輝く海が見たい。
