やっパリ、メトロで。

パリ在住だったブログ主が語る、パリ・フランス、日本の交通系散歩日記。鉄分やや多め。

【メトロでフランス語】 lapin du métro 「メトロウサギ」

2013-10-19 | メトロでフランス語
lapin du métro (名・男)「メトロウサギ」



メトロのドアの窓に、このようなステッカーが張ってあります。

Ne mets pas tes mains sur les portes,
tu risques de te faire pincer très fort.
「はさまれちゃうから、ドアに てをおかないでね」

RATPオリジナルのウサギの絵とともに、注意書きが添えられています。
このウサギのステッカーでは、
この類の注意書きには珍しく、二人称が tu (君)になっています。
子供向けとして、親しさを出しつつ注意を促しているのでしょう。



ドア横に掲げられた注意書きには、3つの注意が書かれています。
上下の二つについては不定法を用いた強い命令表現となっていますが、
中間、メトロウサギの出てくる「ドアにご注意」については、上記の文と同じものが書いてあり、
やはり二人称親称形 tu が用いられています。

これらのメトロウサギステッカーは、RATPの管理する鉄道車両の大半、
つまりメトロの1~14号線用車両と、RER A線の車両に掲出されています。

このメトロウサギ、70年代ぐらいから現れたようですが、
旧バージョンは手がちぎれて血が出ているという、かなりシュールな絵だったようです。
これはさすがに姿を消しましたが、インターネットのサイトで検索すると見ることができます。
現行のものは1986年からのものです。


日本では、ピクトグラムを用いたまじめなものが多いですが、
鉄道会社によっては下記のような例もあり、子ども向けにして注意を促しています。
(日本のステッカーの画像は、他サイト様よりお借りしました)


京王電鉄。沿線にサンリオピューロランドがあるので、
ハローキティーです。やはり子供向けの親称になっています。


東急電鉄の(半裸)クマです。最近、ステッカーが変わりましたので、
「あぶないョ!」のタイプは見られなくなりましたが、東急クマは健在です。


JR北海道は分割民営化以来、所有する全車両のドアに「モジャくん」を起用し、
注意書きにふりがな付きでしたが、
(寝台特急「北斗星」で東京でも見ることができました)
やはり最近見なくなりました。Kitakaモモンガに人気を奪われたか?

関西の電車では、15~10年ぐらい前まで
「ゆびづめちゅうい」「ゆびをつめないように」「ゆびをつめぬよう」
のステッカーがありましたが、
最近ではほとんど見られなくなってしまいました。
関東からすると、なかなかシュールな表現ですが、
こういった地方差が見られなくなるのに、さみしさを感じます。

参考サイト
http://homepage2.nifty.com/uotsu/doagiwa/doagiwa.htm
見だしたら止まらなくなります。こんなに奥深かったのか!

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