ターザンが教えてくれた

風にかすれる、遠い国の歌

スマイル アゲイン

2012-02-01 10:48:50 | 日々


ひとり ひとり もっと強くなりたいですね

強くなれば 明るくいられるし

強くなれば 人を憂いて やさしくなれます


この国は ここで大きく変わろうとしています

変わって行くことを恐れない強さと

変わってはいけないもの 変わらずにいられる強さを


いっしょに強くなって

素晴らしい国に変わって行きましょう


                      松任谷由実





がんばれって ことばで言うのって 

実は簡単なのかもしれない

こころの真実は確かにそうなのかもしれない

純粋な気持ちで そう言うのかもしれない

でも、

ことばって 万能ではないんだよね

ことばって ものすごく頼りないものだったりするし

ことばって ときには嘘つきだったりもするしさ







最終回の視聴率が40%超えだとかで話題になった

あの「家政婦のミタ」の主題歌は

斉藤和義さんの「やさしくなりたい」

まぁ、そのドラマの内容は別としても

主題歌が今の自分の興味のあることばで

素直にいい曲だなぁて思った。



強くなりたい やさしくなりたい



ほんとだよなぁ、その通りだよ

自分はずっと以前に比べたら

少しは強くなったのかなと思うけど

でも、できたらもっと強くなりたい

(肯定的な意味で)強くしたたかになりたい

強くしなやかになりたい

そしてやさしくなりたい







「愛するってなに?」

って目の前でお茶をすする彼女はいったんだよね。

「わたしいつだって思うのよ、

 愛するってどういうことなの?って」



一昨年に70歳を越えた彼女は

すごく穏やかに笑いながらそう言うんだ。


おそらく世の中の大勢の人が訊きたいことを

こうやって真っ直ぐに誰かに向けて投げかける人が

ちゃんと目の前にいるということで

もうすでにそのことによってぼくは

深く感動をおぼえる。



「人は変わらないものよ、

 人の性格も癖もずっと変わらないものよ」

と、彼女は続ける。


だから、誰かを自分が変えてやろうとか

そんなことは思わないことね、

無駄な徒労に終わるわよ。

あなたがそうそう簡単に変わらないのと同じように

他人だって人から何か言われて

それでもってすっかり変わったりはしないものよ。




だから、

あなたがその人を愛しているかどうかなのよ。

大事なのはそこなの。



人は変わらないものだとすれば

その相手をそのままで受け入れることができるか

そのままでいい、と思えるかどうかで

自分自身の愛というものが

そこにあるのかどうかがわかると思うのよ。

無理をするものじゃないわ

努力もするものではないわよね





今のあなたの中に愛があるのかどうか

それをぼくは教えてほしいと思う





生きてゆくことは

意外な驚きの連続なんだな、これが、さ


こんな自分なんだ

これが今の自分なんだ




戸惑いと新鮮さの十重二十重

意外な自分に戸惑い驚いて

他人の話を聞いて

自分だったらそんなときには

おそらくこう思うだろうな、とか予想したって

そんなもの

実際に自分がその立場になってみたら

本当に思いもよらない気持ちの動きをする



そんなはずじゃ

こんなはずじゃ

と、いくらかっこつけてみたって

自分の気持ちだけには嘘をつけないもの

自分自身だけは騙すことができないもの



だとすれば

もう、どんなときだってこの自分自身を

そのときそのときに様々な反応を示す

思いもかけないこの自分を

自分自身でそっくり受け入れるしか無いじゃん

自分を愛することって

そんな風なことなんじゃないかい、って

ぼくは今そう思っている


そして、誰かを愛することって

そんなことなんじゃないかって

ぼくは考えている。




エロスでもいいや、アガペーでもいいや

口に出してことばにしたらもう

それは姿を留めていないもの

口に出して確かめてみるそばから

それはすでに姿を消してゆくもの




お互いに10年経ってみて

ああ、これが愛情なのかな

ああ、こいつが友情なのなかなって

こころの奥でおぼろげにでも感じることだと思う

それほどにそれらは尊く儚い




地位とかで相手と会話するんじゃなく

力とかで会話するんじゃなく

情けとか性によって話すんじゃなく



ちゃんとことばによって人と話したいと思う

だからぼくは ことばをたくさん知りたい

ことばをたくさん知ってちゃんと話して

そしてもっと やさしくなりたい


もっとずっとやさしくなりたい










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