もうすぐ、もうすぐ、あとちょっと。
さくら、さくら、桜の季節がやって来る♪♪
今年は暖冬だったせいで、
少し早く、東京では18日頃?が花盛り予想らしくて、
おっと、うかうかしてる間に、
ほんとに目前に迫りましたな。
去年の桜はね、なんだか勇み足だっちゃって、
もう待ちきれん!とばかりに
友人と繰り出した皇居のお堀、千鳥ヶ淵も、
実際はまだまだ5分咲きって感じで、
ちょっとさみしゅうございましたね~、あれは。
おまけに夜の風はまだまだ薄ら寒くってさ、
友人とふたり震えながら桜の樹の下を歩いたです。
所々に街灯のついたお堀端の道を
それでも結構な行列を作ってみんな歩くんだけれど。
暗闇に次第に眼が慣れてきたあたりでびっくりしたのが、
その街灯の明かりが届かない暗闇スポットのあちこちに
ひっそりと人が集まっての宴が始まっていた事。
寒風吹く暗闇でみんな地面に車座になっての姿に、
「絶対!花見をしてやるぜ」っていう執念を感じた。
「ひゃ~、寒い、寒い」ってぼやきながら、
とぼとぼと三番町まで歩いたら、
そこにある大きなネオンサインに誘い込まれるように
入った店は「Tony Roma's」。
バーべキューリブの上手い店で有名なんだそうで。(友人談)
東京の夜桜見物と洒落込んだつもりが、
結局は、ふたりして、手掴みのバーべキューを
口の周りソースだらけにしてかぶりついていたと言う
まぁ、情緒も何もあったもんじゃない桜見物だったので、
今年こそは、ちゃんと計画を立てたいと思っている。
気も狂わんと咲き誇るあのソメイヨシノを堪能してやるー。
とばかりに、そわそわ、そわそわ。
桜の名の付くものはどこかに無いものかと探してみるうち、
先ずは、さくらの香りというものを、
ちょっとばかり選んでみようかと思い立ちました。
○GUERLAIN Cherry Blossom ゲラン・チェリーブロッサム
桜の香水の元祖、おゲラン様です。
ゲラン4代目調香師ジャンポール・ゲランが、
日本の染井吉野を見て、その儚いあまりの美しさに感動し、
そのイメージを香水に仕立てたと言われているんだけど、
やっぱり、これは素晴らしい傑作だと思いますね。
一言で言うと。。。って、
いやいや、とても一言では表わせません。
このチェリーブロッサム・オーデトワレ、複雑で奥の深い香り。
肌に乗せるとまずは、ふくいくとした緑茶の香りがします、
そこに一瞬だけ重なるのは、柑橘の皮の飛沫。(ベルガモットだそう)
お茶の渋みが抜けてゆくのと同時にいよいよお出ましになるのが、
今回の主役「さくら」。っていうか、「桜餅」ですね、これは。
あの桜餅の葉っぱの独特な甘い芳香(クマリンって言うんだって)。
それが、正体を露にする事もないままに、
ふわりと甘い香りをとても品良く醸し出していて。
このしとやかで控えめな日本の甘美ってやつをね、
フランス人がよくぞここまで表現してくれたと感動ですよ。
ラストに向って薄っすらと香るのはアーモンド、
そこに最後の一押しって感じにコクを醸し出すから、
これ何だ?と思っていたら、蜂蜜だそうで、
「もう、参りました」ってこれを使う度に思う。
おそらく香料のクオリティそのものがうんと良いんだよね、
移り変わる香りのどの瞬間もが芸術的。
人の嗅覚では分析する事が出来ないような深い芳香、
そんなものがこの桜色のボトルに収まっているかと思うと
もうかっこ良過ぎて駄目だ。悶絶してしまいますですな。(笑
○資生堂 尾道の桜
○資生堂 角館しだれざくら
資生堂が地方の観光都市をテーマにして
いろいろな郷土香水を作っている中から、さくら2種。
尾道の桜は、
ほのかでやさしい桜というか、一昔前の化粧水のような
淡いおしろいの清楚な甘さが絶品かな。
決してでしゃばることのない日本の良心って感じ。
ただ、香りは単調で飛びも早いので、
香水というよりも、よく出来たトイレタリー商品かもしれない。
一方で、角館しだれざくらはというと。
トップからさくらんぼのフルーティーな香りがします。
それに重なる石鹸のような香りはなんだろう。
弾むような軽快な香り立ちかと思っていると、
次第に顔を出すのは、桜餅の甘味が厳かに出てくる。
ほほぉー、この香水は良く出来てますねー、
移り変わる香りのリズムがちゃんと
フレグランスの体裁を保ってる。
こんな香水を資生堂に作ってもらった
角館の人たちうらやましです。
○ポーラ サクラガーデン EDP
うーん、これは。。。
ホワイトムスクかな、もわっとしたムスキーなトップに、
やわらかい花の香りが重なって、
次第に顔を出すのが、ガムのような甘さ。
なかなかやさしくて良い香りなんだけど、
個人的にはさくらではないような気がします。
○カネボウ トワニーにほい桜
おおー、これまた「さくら」というよりも、
カトレアのような蘭系の花の香りだねー。
かなり華やかさん。
それに次第に百合も香り出してしまったよ、
最後の最後に一瞬桜餅っぽい甘さがわかるような気もするが、
いやいや思い過ごしでしょう。
まったくさくらではありませんがな。(泣
○フラゴナール スリジィエ アンフルール
やさしいなぁー、
ものすごくソフトな白い花の香りと
リアルな植物の香りっていうか、
花の茎をポキンと折ったときにわかる、
青くみずみずしい自然の香り。
それらがすごく控えめに漂う感じがするね。
桜の花ってさ、実際の芳香はほとんど無いので、
ほんとイメージで創造するしかないんだけれども、
これはほんとうにソメイヨシノの花の下を歩いている
気分にさせてくれるような気がしますね。
穏やかに香る秀逸な香水でした。
○ロクシタン チェリーブロッサム EDT
もう、予想外の展開でやられましたなぁ、ロクシタン。
チェリーブロッサムではなくこれは「チェリー」の香水ですな。
すごくおいしそうなさくらんぼの香りがする食品みたい。
あのさ、実際の香りとは程遠いんだけど、
なんだか記憶に残っている香りってあるでしょ、
人工的なんだけど美味しそうだと感じる
ジュースやお菓子なんかの果物の香りとかさ、
それなんだよね、このチェリーの香水はさ。
甘酸っぱくてジュージーでほんとおいしそう。
ご存知の方もいると思うんだけど、
このロクシタンっていうコスメブランドは、
商品名にオリーブやラベンダーなどの名前をたくさん使って
いかにも自然派を思わせる作り方なんだけど、
じつは全然自然派化粧品ではないですよ。
添加物もごく普通に入ってるし、
香水もおそらく人工香料100%だと思うもんね。
でも、そのイメージ作りがほんと上手いんだなぁ。
今回のこのチェリーブロッサムも、
「最初の春風にふわり
かけがえのない桜が舞い降りる」
遠きあの日に
交わした約束を想い起こすような
頬そめた、約束の香り。
甘せつない。桜桃花フレグランス。
なんてさ、書いてるこちらが気恥ずかしくなるような
コマーシャルで打て出てくるわけよ。
で、そのプローモーションでも、
この赤面詩集のパンフレットが配られたんだけどさ、
まずいわけよ、それはとても。。。
だって、発売まで2週間飽きずにそのパンフレットを
眺め回した挙句に、
結局は発売日に伊勢丹にすっ飛んでいったもんね。(恥
すっかり乗せられてんじゃんかよ>自分。
そんなわけで、
今まではと言うと、
結局はやっぱり「おゲラン」さまだろうよ、
とばかりにゲランのチェリーブロッサムだったのが、
今年はこのロクシタンのとんだ伏兵によって
桜見物の本番は何を纏うかと、
うれしい悩みとなっております。
今年の隅田川の堤防の桜もどうだろうね、
綺麗に咲くといいなぁ~。。。
墨田区と台東区を結んでいる
その名も「さくら橋」のたもとには、
毎年即席の茶屋が出来るんだけれども、
そこではなんと向島の芸者さんがサーブしてくれんの。
それがねぇまたいいんだよねー。
で、その芸者さん目当てに、
下町の親父たちがワンサと群がってる図というのを
遠めに眺めながらの隅田川桜見物というのも、
なかなか趣があってというか笑えていいよ~。
梅は咲いたか 桜はまだかいな♪
あー、桜、さくら、はやく咲け。
さくら、さくら、桜の季節がやって来る♪♪
今年は暖冬だったせいで、
少し早く、東京では18日頃?が花盛り予想らしくて、
おっと、うかうかしてる間に、
ほんとに目前に迫りましたな。
去年の桜はね、なんだか勇み足だっちゃって、
もう待ちきれん!とばかりに
友人と繰り出した皇居のお堀、千鳥ヶ淵も、
実際はまだまだ5分咲きって感じで、
ちょっとさみしゅうございましたね~、あれは。
おまけに夜の風はまだまだ薄ら寒くってさ、
友人とふたり震えながら桜の樹の下を歩いたです。
所々に街灯のついたお堀端の道を
それでも結構な行列を作ってみんな歩くんだけれど。
暗闇に次第に眼が慣れてきたあたりでびっくりしたのが、
その街灯の明かりが届かない暗闇スポットのあちこちに
ひっそりと人が集まっての宴が始まっていた事。
寒風吹く暗闇でみんな地面に車座になっての姿に、
「絶対!花見をしてやるぜ」っていう執念を感じた。
「ひゃ~、寒い、寒い」ってぼやきながら、
とぼとぼと三番町まで歩いたら、
そこにある大きなネオンサインに誘い込まれるように
入った店は「Tony Roma's」。
バーべキューリブの上手い店で有名なんだそうで。(友人談)
東京の夜桜見物と洒落込んだつもりが、
結局は、ふたりして、手掴みのバーべキューを
口の周りソースだらけにしてかぶりついていたと言う
まぁ、情緒も何もあったもんじゃない桜見物だったので、
今年こそは、ちゃんと計画を立てたいと思っている。
気も狂わんと咲き誇るあのソメイヨシノを堪能してやるー。
とばかりに、そわそわ、そわそわ。
桜の名の付くものはどこかに無いものかと探してみるうち、
先ずは、さくらの香りというものを、
ちょっとばかり選んでみようかと思い立ちました。
○GUERLAIN Cherry Blossom ゲラン・チェリーブロッサム
桜の香水の元祖、おゲラン様です。
ゲラン4代目調香師ジャンポール・ゲランが、
日本の染井吉野を見て、その儚いあまりの美しさに感動し、
そのイメージを香水に仕立てたと言われているんだけど、
やっぱり、これは素晴らしい傑作だと思いますね。
一言で言うと。。。って、
いやいや、とても一言では表わせません。
このチェリーブロッサム・オーデトワレ、複雑で奥の深い香り。
肌に乗せるとまずは、ふくいくとした緑茶の香りがします、
そこに一瞬だけ重なるのは、柑橘の皮の飛沫。(ベルガモットだそう)
お茶の渋みが抜けてゆくのと同時にいよいよお出ましになるのが、
今回の主役「さくら」。っていうか、「桜餅」ですね、これは。
あの桜餅の葉っぱの独特な甘い芳香(クマリンって言うんだって)。
それが、正体を露にする事もないままに、
ふわりと甘い香りをとても品良く醸し出していて。
このしとやかで控えめな日本の甘美ってやつをね、
フランス人がよくぞここまで表現してくれたと感動ですよ。
ラストに向って薄っすらと香るのはアーモンド、
そこに最後の一押しって感じにコクを醸し出すから、
これ何だ?と思っていたら、蜂蜜だそうで、
「もう、参りました」ってこれを使う度に思う。
おそらく香料のクオリティそのものがうんと良いんだよね、
移り変わる香りのどの瞬間もが芸術的。
人の嗅覚では分析する事が出来ないような深い芳香、
そんなものがこの桜色のボトルに収まっているかと思うと
もうかっこ良過ぎて駄目だ。悶絶してしまいますですな。(笑
○資生堂 尾道の桜
○資生堂 角館しだれざくら
資生堂が地方の観光都市をテーマにして
いろいろな郷土香水を作っている中から、さくら2種。
尾道の桜は、
ほのかでやさしい桜というか、一昔前の化粧水のような
淡いおしろいの清楚な甘さが絶品かな。
決してでしゃばることのない日本の良心って感じ。
ただ、香りは単調で飛びも早いので、
香水というよりも、よく出来たトイレタリー商品かもしれない。
一方で、角館しだれざくらはというと。
トップからさくらんぼのフルーティーな香りがします。
それに重なる石鹸のような香りはなんだろう。
弾むような軽快な香り立ちかと思っていると、
次第に顔を出すのは、桜餅の甘味が厳かに出てくる。
ほほぉー、この香水は良く出来てますねー、
移り変わる香りのリズムがちゃんと
フレグランスの体裁を保ってる。
こんな香水を資生堂に作ってもらった
角館の人たちうらやましです。
○ポーラ サクラガーデン EDP
うーん、これは。。。
ホワイトムスクかな、もわっとしたムスキーなトップに、
やわらかい花の香りが重なって、
次第に顔を出すのが、ガムのような甘さ。
なかなかやさしくて良い香りなんだけど、
個人的にはさくらではないような気がします。
○カネボウ トワニーにほい桜
おおー、これまた「さくら」というよりも、
カトレアのような蘭系の花の香りだねー。
かなり華やかさん。
それに次第に百合も香り出してしまったよ、
最後の最後に一瞬桜餅っぽい甘さがわかるような気もするが、
いやいや思い過ごしでしょう。
まったくさくらではありませんがな。(泣
○フラゴナール スリジィエ アンフルール
やさしいなぁー、
ものすごくソフトな白い花の香りと
リアルな植物の香りっていうか、
花の茎をポキンと折ったときにわかる、
青くみずみずしい自然の香り。
それらがすごく控えめに漂う感じがするね。
桜の花ってさ、実際の芳香はほとんど無いので、
ほんとイメージで創造するしかないんだけれども、
これはほんとうにソメイヨシノの花の下を歩いている
気分にさせてくれるような気がしますね。
穏やかに香る秀逸な香水でした。
○ロクシタン チェリーブロッサム EDT
もう、予想外の展開でやられましたなぁ、ロクシタン。
チェリーブロッサムではなくこれは「チェリー」の香水ですな。
すごくおいしそうなさくらんぼの香りがする食品みたい。
あのさ、実際の香りとは程遠いんだけど、
なんだか記憶に残っている香りってあるでしょ、
人工的なんだけど美味しそうだと感じる
ジュースやお菓子なんかの果物の香りとかさ、
それなんだよね、このチェリーの香水はさ。
甘酸っぱくてジュージーでほんとおいしそう。
ご存知の方もいると思うんだけど、
このロクシタンっていうコスメブランドは、
商品名にオリーブやラベンダーなどの名前をたくさん使って
いかにも自然派を思わせる作り方なんだけど、
じつは全然自然派化粧品ではないですよ。
添加物もごく普通に入ってるし、
香水もおそらく人工香料100%だと思うもんね。
でも、そのイメージ作りがほんと上手いんだなぁ。
今回のこのチェリーブロッサムも、
「最初の春風にふわり
かけがえのない桜が舞い降りる」
遠きあの日に
交わした約束を想い起こすような
頬そめた、約束の香り。
甘せつない。桜桃花フレグランス。
なんてさ、書いてるこちらが気恥ずかしくなるような
コマーシャルで打て出てくるわけよ。
で、そのプローモーションでも、
この赤面詩集のパンフレットが配られたんだけどさ、
まずいわけよ、それはとても。。。
だって、発売まで2週間飽きずにそのパンフレットを
眺め回した挙句に、
結局は発売日に伊勢丹にすっ飛んでいったもんね。(恥
すっかり乗せられてんじゃんかよ>自分。
そんなわけで、
今まではと言うと、
結局はやっぱり「おゲラン」さまだろうよ、
とばかりにゲランのチェリーブロッサムだったのが、
今年はこのロクシタンのとんだ伏兵によって
桜見物の本番は何を纏うかと、
うれしい悩みとなっております。
今年の隅田川の堤防の桜もどうだろうね、
綺麗に咲くといいなぁ~。。。
墨田区と台東区を結んでいる
その名も「さくら橋」のたもとには、
毎年即席の茶屋が出来るんだけれども、
そこではなんと向島の芸者さんがサーブしてくれんの。
それがねぇまたいいんだよねー。
で、その芸者さん目当てに、
下町の親父たちがワンサと群がってる図というのを
遠めに眺めながらの隅田川桜見物というのも、
なかなか趣があってというか笑えていいよ~。
梅は咲いたか 桜はまだかいな♪
あー、桜、さくら、はやく咲け。