「断捨離」した先に見えてくるもの

2012-03-22 23:49:32 | 赤文字雑誌
毎月おなじみ、赤文字雑誌フライングゲット。今日も続けます。昨日の「CanCam」「ViVi」「Ray」に続いて、今回は「JJ」です。

表紙は専属モデルのニコル・オードリー亜谷香(あやか)・大川藍(おおかわあい)が飾ります。大川藍とは、聞き慣れない方も多かろうと思いますが、3月号(1/23発売)でJJモデルデビューしたルーキーで、「アイドリング!!!」の元メンバー。専属モデル表紙は、2011年6月号(同年4/23発売)のトリンドル玲奈(当時)以来11カ月ぶりです。

巻頭特集は「ひなののれんさい」、ディオールコスメ、「Honey Sassy」スタートのお知らせ、エルメスのトートバッグ、プラダの小物。「Honey Sassy」とは、「おしゃPオーディション」で優勝した一木美里さんがプロデュースし、AKB48の指原莉乃をキャラクターに起用するアパレルブランドです。って、それって、AKBが落ち目になったら共倒れなのではないか?と思うのですが。

index以降は、通常なら「おしゃP」特集…と来るところですが、今回は「素敵なコって意外とシンプル」と題して、あまり手の込んだことをしなくてもオシャレになれる実例&コーディネートを紹介しています。関東・東海・関西の読者モデルスナップ特集から始まり、以降は一般的なファッション特集。ただし、レース、パステルカラー、白スキニーなど、「特定のキーアイテムを使う」という条件のもとで様々なコーディネートが解説されているという点に特徴があります。
この特集での「見せたいポイント」はほぼ「脚」に集中しており、二の腕や胸元を見せたものはほとんどみられません。

中盤にさしかかると、1ブランド2ページ以上の特集も見られるようになってきます。「おしゃP」ブランドのひとつ、Ungridでは、近日コスメ商品の発売をスタートするそうです。また、今回はモード系ブランドの特集もみられ、日本とつながりの深いLouis Vuittonのバッグ・小物、そして今月3度目の!Miu Miuのバッグ・小物に関するものがみられます。

後半は、各社のコスメ商品、ヘアアレンジ&ヘアサロン、「ブロモ」関連の掲載がみられました。そして、最後の最後に「ハレ女委員会」。就活生向けのお役立ち情報が掲載されているのですが、今回は「就活に役立つ新聞の読み方、見どころ」というもの。
で、これについて私から一言。この特集、朝日新聞社監修で、朝日新聞の媒体(新聞そのもの&asahi.comの有料購読サービス)のPR広告を兼ねています。もっとも、私自身、就活中に
「企業の人事担当者が最も読んでいるのは、実は朝日新聞なんです。」
という話(ただし、情報源は朝日新聞系の販売代理店の方)を聞いたことがあり、「新聞の見どころ」に関する特集を朝日新聞社が監修されていること自体は、一定の範囲で首肯できます。ところが、問題は、
「女性誌という媒体、そして相手が就活生という立場をいいように利用して、とうに時代遅れかつ事実誤認も甚だしい戦後左翼の洗脳新聞を宣伝している」
ということなのです。端的に言って、セコイんですよ。

全体としては、「おしゃP」や「紗栄子」などの「必要性に疑問符がつく部分」を思いきって切り捨て、あくまでファッション、ビューティ中心の、「本来のファッション誌らしい」内容に回帰した結果、4誌の中で最もページ数が少ないながらも読みごたえのある内容になったのではないかと思います。

以上、2日間にわたって、「赤文字雑誌」4誌の見どころを紹介してまいりました。
今月の特徴としては、「ページ数が多いほどテーマがぼやけ、だらける」というところが挙げられそうです。特に「ViVi」。ページ数最多で、多彩なブランドの情報が詰めこまれているのは良いのですが、その反面テーマに一貫性がなくなっているように思われます。逆に、少ないページ数でテーマを絞りこんだ「JJ」が最も読みやすく感じました。

女性の方にとっては、「自分をどう見せたいか?どこを見せるか?」を考える良い教科書となりますし、男性の方にとっても、
「女の子の服選び、どこに気を配っているのか?」
「日常、女の子って、何を考えてるの?」
といったことに関心を持ち、考えるきっかけになるのではないかと思います。この時期は、まさに提案されるコーディネートのセクシー度が高くなる時期ですし、特に「赤文字雑誌」にはTVでも見かける有名芸能人のモデルが多いので、ぜひ男性の皆さんも手にとっていただければと思います。

以上、「赤文字雑誌」は、4誌ともに明日23日発売です。それぞれに違った見どころがありますので、できれば複数手にとって見比べてみていただけると幸いです。