「秋の夕暮れの斜めの日ざしが、ステンドグラスの窓を通して部屋中に不思議な模様を描き出していました。」
このような書き出しではじまり、宇宙や自然の不思議な世界に迷い込むファンタジー小説、『ハミル、時空を飛ぶ』(菊池紗緒著)がこのたび世界文化社から刊行されました。
光栄なことに、この本の解説ページを書かせていただきました。
宇宙や物理、身の回りの小動物が次々とモチーフとして登場するファンタジーで、作者の菊池さんが「親子で読むことを想定して書いた」とおっしゃるように、大人が読んでもシャガールのような幻想的な絵画の世界を夢のなかで旅するような気分になります。奇妙奇天烈な世界に、疲れた頭がほぐれるような気がしてきます。こんな夢を見たら、夢の中で「朝がこないで欲しい」と思っちゃうだろうなぁ。
「私たちの分野はすぐに何かの役に立つというのではなく、人類の知の地平線を拡大する研究です」と、梶田隆章先生がノーベル物理学賞受賞の記者会見の際におっしゃっておられましたが、宇宙の真理探究への心の芽生えをテーマにしているファンタジーでもあります。本屋さんで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
このような書き出しではじまり、宇宙や自然の不思議な世界に迷い込むファンタジー小説、『ハミル、時空を飛ぶ』(菊池紗緒著)がこのたび世界文化社から刊行されました。
光栄なことに、この本の解説ページを書かせていただきました。
宇宙や物理、身の回りの小動物が次々とモチーフとして登場するファンタジーで、作者の菊池さんが「親子で読むことを想定して書いた」とおっしゃるように、大人が読んでもシャガールのような幻想的な絵画の世界を夢のなかで旅するような気分になります。奇妙奇天烈な世界に、疲れた頭がほぐれるような気がしてきます。こんな夢を見たら、夢の中で「朝がこないで欲しい」と思っちゃうだろうなぁ。
「私たちの分野はすぐに何かの役に立つというのではなく、人類の知の地平線を拡大する研究です」と、梶田隆章先生がノーベル物理学賞受賞の記者会見の際におっしゃっておられましたが、宇宙の真理探究への心の芽生えをテーマにしているファンタジーでもあります。本屋さんで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。