
10/23(木)、10/24(金)の二日間川口スキップシティに映画を観にいきました。
一日に二本ずつ観ました。今回の映画は文化庁と国立近代美術館フィルムセンターが
優秀映画鑑賞推進事業として昔の日本映画の名作を全国の公共の文化センターや会館等で
上映するという主旨のものです。映画は小津安二郎監督名作選ということで彼岸花(1958年)
麦秋(1951年)、東京物語(1953年)、秋刀魚の味(1962年)でした。作品についてはこちらを覗いてね。
四作品とも子供のころ映画好きの母に連れられて田舎の映画館で観たような記憶がかすかに
残っていますが詳しくは覚えていません。大人になってTVで放映された昔の映画のほうが印象に残っています。
画面に映る若かりし頃の原節子さん、岩下志麻さん、山本富士子さん、岡田茉莉子さん、
有馬稲子さん、香川京子さん達は凛としたなかにも品の良い美しさがにじみ出ていて思わず息を
呑みました。


特に四作品全てに出演していた笠智衆さんの飄々とした個性溢れる演技に魅了されました。

どの作品も戦後の日本の家族をテーマにした物語で人間の温かさやユーモラスな部分を小津監督の世界で
見事に描かれていました。それから監督は還暦を迎えられた年の誕生日に亡くなられた事を
今回初めて知りました。お若いのに本当に残念に思いました。
