福音館文庫
2019年2月 初版発行
253頁
映画公開のニュースで知った作品
小さな温泉街に住む小学五年生の彗は、猛スピードで「大人」になっていく女子や、日々変わっていく自分の身体が恐ろしかった
そんなとき、コズエが転校してきた
とても変で、とても綺麗で「撒く」ことが大好きな彼女には秘密があった
西さんがいつも思っている諸々
作中の数々の言葉が心に沁みます
登校拒否になったクラスメートの「嘘」について半分引きこもりの先輩が言います
「誰かが言うことを俺は信じるし、それは嘘だって責める前に、どうせ嘘なんだしとかじゃなくて、俺は言葉通りそのまま受け止めたいんだし。状況なんて関係ないし。そいつがそう信じてほしいことを、俺は信じるし。」
様々な体験をした彗の心の言葉
「日々変わっていくぼくなのに、それでもぼくでいることは、まるっきり奇跡なのだ」
「信じよう。誰かの言うことを、誰かのすることを、何かの音を、何かの気配を、ぼくは信じよう。」
「ぼくたちは、誰かと交わる勇気を持たないといけない。」
色んな立場の大人に読んで欲しいです
子供のことで悩みがあっても逃げずに、子供を信じ、正面から向き合い話し合う努力をして欲しいです
子供は子供なりに考えているし、生きる力を持っているのです
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