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長野まゆみ「ぼくはこうして大人になる」

2019年07月13日 | な行の作家

 

角川文庫
2014年8月 初版発行
解説・宮木あやこ
143頁

 

主人公は伊達眼鏡をかけた優等生の印貝一、15歳
海沿いの小さな町で医者の息子として生れた一は同級生で漕艇部の令哉に思慕を募らせつつもいわくつきの転校生・七月(ナツキ)の凛として孤高なさまに心惹かれていきます
クラス内での孤立、同級生の女子から向けられる恋心、無自覚な高慢さ
そして七月の我儘を鎧うた中にある憤りや寂しさ
繊細で残酷な15歳の少年たちのひと夏を描きます
俗人である我々は彼らの清澄な世界には入らず、外から眺めるだけが良いのです

 

この世界観、嫌いな人は嫌いでしょうね…

 


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