おうち映画（海外）を5本

 

「さらば、わが愛／覇王別姫」
原題　覇王別姫
1998年　香港
【BSプレミアム】 

日中戦争や文化大革命などを背景に時代に翻弄される京劇役者の小楼（レスリー・チャン）や蝶衣（チャン・フォンイー）の目を通して近代中国の50年を描きます
歴史に翻弄される人々の生き様と、京劇の奥深さ、レスリー・チャンの妖艶な美しさが相まって強烈な印象の残る作品でした
邦題の「さらば、わが愛」の部分、必要でしょうか？？？

 

 

 

「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」
原題　THE ADVENTURES OF BUCKAROO BANZAI ACROSS THE 8TH DIMENSION
1984年　アメリカ
【スターチャンネル　BS10】 

日本人の父とアメリカ人の母を持ち、物理学者で脳神経外科医、さらにロックバンドのボーカリストでもあるバカルー・バンザイ（ピーター・ウェラー）
ある日、実験中に偶然8次元の世界へ飛ばされてしまいます
過去の同じような実験で幽閉されていた8次元の世界から地球へ出てきたエイリアンたちはバカルー・バンザイの実験を耳にし、彼の技術を使って自分たちの世界に戻ろうと画策を始めます
バカルーvsエイリアン
B級SFですが、こういうのが案外面白くて好きです
主人公の名前やセットに日本っぽいあれこれが出てきます
でも実際は適当みたいで日本人からみたら「それ、違う」の連続ですw
主人公は明らかに100％アメリカ人だしww
気に入ったのはラストのエイリアンとの空中戦のセットの雲
脱脂綿で造ったのかな？
安っぽくてよろしい(^o^)丿

 

 

 

 

「ユージュアル・ネイバー」
原題　THE HARVEST
2013年　アメリカ
【スターチャンネル　BS10】 

両親を亡くし、祖父母の家に引き取られた少女・メリアン（ナターシャ・カリス）
新しい環境に馴染めず孤独な日々を送っていた彼女は近所の家に住む車椅子の少年・アンディ（チャーリー・ターハン）と親しくなります
しかし、優秀な外科医であるアンディの母キャサリン（サマンサ・モートン）は、何故かメリアンに冷たくアンディに近づくことを禁止します
やがてメリアンはアンディの家の驚きの事実に辿り着きます
随分と過保護な母親、妻に頭の上がらない父親なんだな、と思っていましたが話が進むにつれ真実が分ってきて…
ホント、ビックリ！
内容も怖いけれど、原題がもっと怖い！
サマンサ・モートンの狂気じみた毒親っぷりは見ものでした
メリアンの祖父役でピーター・フォンダがチラッと出演しています
お元気そうで何より^^

 

 

 

 

「Mommy／マミー」
原題　Mommy
2014年　カナダ
【シネフィルWOWOW】 

15歳の息子、スティーヴ（アントワーヌ・オリヴィエ）を育てるシングルマザーのダイアン（アンヌ・ドルヴァル）
矯正施設から息子を引き取ります
スティーヴはADHDのため情緒不安定で、普段は知的で純朴なのですが一度スイッチが入ると攻撃的になってしまいます
時代は2015年ですが、架空の町という設定で、国の判断で障がい者を強制的に隔離できるという法律が制定されています
息子が何かやらかせば引き離されてしまうのは明白で心配が消えないダイアン
一方のスティーヴも施設での束縛された生活には戻りたくありません
そんな息子との生活に右往左往するダイアンでしたが隣家の引き籠りがちな女性教師・カイラ（スザンヌ・クレマン）と親しくなったことから少しずつ日々に変化が訪れ、このまま穏やかな日常が続くのかと思われたのですが…ダイアンが思い描く楽しいであろう日々が哀れです
母と息子の深すぎる愛に心が揺さぶられました 

スクリーンの幅を広げたり狭くしたりで、スティーヴの緊張と開放を表現しています
この手法は実に効果的だと思いました

 

 

 

 

「スーパー・チューズデー～正義を売った日～」
原題　THE IDES OF MARCH
2011年　アメリカ
【BSプレミアム】 

2004年のアメリカ大統領予備選挙を舞台に選挙戦の裏側をスキャンダラスに描きます
トランプ大統領をみていると、現実はもっとひどい事ばかりなのではないかと思えてきますが…
主人公の政治活動家役にライアン・コリンズ
一人の若い女性の自殺を契機に鬼に変わってからは見応えがありました
ジョージ・クルーニーが監督と候補者役で出演もしています
ヒドイ男なんですよ、これが
自らに最低男を演じさせてアメリカ政治に皮肉をぶつけているのかもしれませんね