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溝口優司「アフリカで誕生した人類が日本人になるまで」

2011年11月07日 | 新書

 

ソフトバンク新書
2011年5月 初版第1刷発行
2011年8月 初版第5刷発行
189頁


私たち日本人は、どのようにして生れたのか
700万年前に最初の人類である猿人がアフリカで誕生し、さまざまな淘汰を繰り返しながらホモ・サピエンスへと進化し、ついに人類が日本列島にたどり着くまでの壮大な物語
日本人の起源にはさまざまな説が論じられているが、本書では形質人類学による最新の研究結果を基に、日本人のルーツの謎に迫る!


結論は出ていません
まだまだこれからの調査、研究の結果待ちのようです


猿人からホモ・サピエンスまで、700万年の旅
 人類がチンパンジーの祖先と分岐したあと、どのような道をたどって現在に至ったのか
 その道筋の概略を示した図が載っています
 ほとんど忘れていますが、昔学校で習ったものとは随分違うように思います
 霊長類、猿人、原人、旧人、新人
 色々な人類が存在したのですね

アフリカから南太平洋まで、ホモ・サピエンスの旅
 地球の寒冷化や温暖化の影響を受けながらも人類は世界に広がっていきました
 移動に従って様々に変化していった、肌の色、鼻の高さ、一重瞼、縮毛、体毛などなど
 人類の適応力には感動すら覚えます

縄文から現代まで、日本人の旅
 縄文顔と弥生顔とかいいますよね
 自分は混合みたいです

そして
人類は今なお進化し続けているのか
 作者は
 私たちを取り巻く環境は数千年後には今とは相当異なった環境になっているはずです
 しかし、これからの人類が自らの体を大きく変化させて環境に適応することは、もうほとんどないでしょう
 私たちは知恵を使い、道具を進化させることで、環境に適応していくのです
 言い換えれば知恵をどのように使うかで人類の未来が変わっていく、ということでもあります
 日本人のルーツを探る旅は終っても、私たちの未来への旅は終らないのです
 と結んでいます

 

雑学感覚といったら失礼かもしれませんが専門家ではない自分には、それくらいで楽しんで読める一冊でした


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