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朝井リョウ「死にがいを求めて生きているの」

2023年08月02日 | あ行の作家


中央公論新社
2019年3月 初版発行
473頁

文芸誌「小説BOC」の創刊にあたり、8組の作家によって紡がれた「螺旋プロジェクト」の一作
ある“ルール”のもと、古代から未来までの日本を舞台に、ふたつの一族が対立する歴史を描きます

時代は平成、およそ2000年から2014年頃まで

植物状態のまま眠る青年・南水智也と毎日のように病院へ見舞いにくる友人・堀北雄介
美しい繋がりに見える二人の歪な真実とは?

一族の対立は完全な脇役で、ゆとり世代と呼ばれる若者の心情を描いています

朝井さんは映画化された「何者」は観ましたが原作本は未読
初読です

現代の若者を中心にその世代の特徴を鋭く捉えた人物描写に定評がある朝井さん
ノンフィクションではないか思ってしまうほどリアリティがあり、昭和生まれの作家さんたちが描くような、何とかなるさ的な余裕が無く、ゆとり世代のゆとりの無さばかりが描かれていて読んでいて辛く疲れてしまいました

朝井さん、本書を読んだ限りで自分には合いません
他作品は余程の機会があるまで止めます



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2 コメント

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おやおや (todo23)
2023-08-02 15:55:20
何となく似た感想ですね。
朝井リョウさん、これまで6冊。どうも合わない。
ただ私の場合「いつかピタッと嵌る作品に出会えそうな、気になる作家さん」という位置づけです。
ちなみにこれまで読んで一番良かったのは『少女は卒業しない』でした。

http://todo23.g1.xrea.com/book/keyword.html?key=%E6%9C%9D%E4%BA%95%E3%80%80%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6
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todo23さん (こに)
2023-08-02 16:27:02
お邪魔してきました。
ピタッと嵌らない感じ、わかります~。
世代間の隔絶を感じます。
共通するものが見当たりません。
私たちもそれなり競争社会に揉まれてきましたけど、ゆとり世代の辛さ、厳しさよりはマシだったかも、と思えてきます。
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