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市川拓司「私小説」

2022年12月18日 | あ行の作家


朝日新聞出版
2018年3月 第1刷発行
231頁

「発達障害」で愛妻家
極端な平和主義者でずっと病人
そんな市川さんの私小説です

小説は「壊れた自転車でぼくはゆく」のみ
原作は未読ですが映画「いま、会いにゆきます」「ただ、君を愛してる」は観ました
市川さんの障害のことは聞いたことがある、程度でした
本書を読んで、これほどの厳しいものと知って驚いています
また、奥さまとの出会いがどれほど市川さんを救っていることでしょう

基準は普通じゃない
モノの見方は幾通りもあって、それぞれに意味がある

小説家という職業に就けたのは幸いだった、と私ごときが言って良いものか迷いますが、そう思いました

久しぶりに市川さんの恋愛小説を読みたくなりました


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