ちくま学芸文庫
2015年1月 第1刷発行
解説・村田喜代子
545頁
良い文章とは
自分にしか書けない(個性的・主観的)ことを
だれが読んでもわかるよう(普遍的・客観的)に書く
という二つの条件を満たしたもののこと
文章表現の多様さに触れ、書き手の個性が遺憾なく発揮された文章を読み味わうことは、自分なりの言語表現を形づくるための最良の道筋になる
モーパッサン、開高健、原民喜、武満徹、吉行淳之助、金子光春、大岡昇平、小林秀雄、坂口安吾、ファーブル、ユング、チャペック、井上ひさし、田辺聖子、宇野千代、谷川俊太郎、村上春樹、つげ義春、小川国夫、夏目漱石、野坂昭如、ドストエフスキー、塩野七生など
古今東西の名手による作品70編を選りすぐり短文読み切り形式で収録されています
紹介された各作品の抜粋部分に関する的を得た質問疑問とそれらに対する答え
各章のまとめ
自分のことは脇に置いといて-大人のズルイとこですが-
1作品づつ真面目に取り組むことで読解力及び文章力が飛躍的に高まること請け合いです
筑摩書房から刊行されたのは1986年と高校卒業後10年近く経ってからでした
高校生の時に読むのは無理だったとしても
少なくとも今よりは若い時に読めば良かったと思います
それと、編者の方々は当時愛知県立小牧工業高校の国語科教師で、生徒への実践的文章指導の副読本を出版したものだというではありませんか
同じ愛知県に暮らしていて全然知らなかったなんて本当に悔やしい!
学校を出て
社会人になってから、家庭に入ってから、子育ての最中でも
『良い文章』を書かねばならない機会は数多くあります
本好き、読書好きの若人たち
騙されたと思って手元に置いてください
絶対に無駄にはなりません
紹介されている70人の作家さんたちの中で読んだことがあるのは半数以下に過ぎません
世の中、読みたい作家さんが多すぎますねぇ
フゥ…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます