読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

映画・タイピスト!

2013年08月23日 | 映画(海外)

 

原題 Populaire
2012年 フランス

 

1958年
ノルマンディーの片田舎で父親の経営する雑貨店を手伝うローズ・パンフィル(デボラ・フランソワ)
このまま田舎で一生を終えたくないと考えた彼女は街の保険会社社長ルイ(ロマン・デュリス)の秘書に応募
1本指ながら驚くほどのスピードでタイプを叩く『特技』でとりあえず一週間の試験雇用を勝ち取り、育った村を出るローズ
地元の修理工の息子と結婚させようと考えていた父親とは気まずいままの別れになってしまう

 

ローズの秘書としての能力はどうかといえば
タイプ以外は全く無能
「君は秘書に向いていない」とルイに宣告されてしまうが、タイプライター早打ち大会に出場することを条件に雇用は継続されることになる
昔、様々なスポーツでトロフィーを勝ちとった経験のあるルイはローズの才能を開花させ、二人で女王の座を掴もうというのだった
1本指から10本指への矯正
難解な文学書のタイプ
ピアノレッスン
ジョギング
メンタルトレーニング
鬼コーチの指導にメキメキと腕をあげるローズ
それに加わるルイへの恋心

 

スポ根+ローズとルイの恋模様+田舎娘がどんどん垢抜けて美しくなっていくのにはこちらもドキドキワクワク

 

地方大会で優勝したローズはフランス大会でも一位を勝ちとり、世界一を目指してアメリカへ、と
とんとん拍子に上手くいくわけではなく、フランス大会の後にはルイに「もう僕は必要ない」と言われてしまう
スポンサーがついて国民的スターになったローズはルイがいなくても世界一になることは出来るのか?

 

ルイがローズに素直に「愛している」と言えないのには戦争体験が大きな影を落としています
第二次大戦が終わってからまだ10数年しか経っていないのです
他にも、ルイと父親、ローズと父親のぎこちない関係、ジェンダー問題など、苦みや辛みもあり、甘いだけのサクセスストーリーに終わらせていません

 

でも、デボラ・フランソワは本当にキュート
車を初めとして全体に丸みを帯びた当時のインテリアデザインや色使いも素敵で楽しませてくれます

 

 

ラスト近くでルイがローズに告げた「ジュ・テーム」を聞いた世界大会の各国出場者たちがそれぞれ自国の言葉に置き換えて囁くシーンが微笑ましかったです
その中に英語は無かったのですけどネ
ルイの友人が嘯く「アメリカ人にはビジネスを、フランス人には恋を」です
(意味は観た人にしかわからないです)

 

 

 

若い方の中には手動タイプライターなど触ったことも見たこともないと仰る方も多いと思います

昔、私が使っていたのはタイプボールの電動タイプライターですがまだまだ昔ながらの手動も現役で活躍していました

本作の中でも出てきますが手動は複数のキーを同時に叩くとアームが絡まって面倒なことになってしまい、ルイの言うようにタイプが指の速さについてこれないんですよね

電動タイプライターが電子タイプライターになり、ワープロ、パソコンに進化しましたが

キーボードの配列(アルファベット)が変わらないのは大変助かっています

あぁ、でも近未来にはキーボードも消えてしまうのかもしれませんねぇ

 

 

 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8/22 豊橋公園 | トップ | 藤原正彦「管見妄語 卑怯を... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
古き良き時代~ (cyaz)
2013-09-02 08:38:11
こにさん、おはようございます^^
速攻のTB&コメント、ありがとうございました(笑)
その昔、ワープロが世に出だしたときのことを
思い出しましたよ。
最初は誰でも人差し指でキーを叩いていたような(汗)
そんな懐かしさもあり、また古き良き時代の映画を
彷彿とさせる映画でもありました!
デボラ、カワイかったですね~♪
返信する
cyazさん (こに)
2013-09-02 16:29:32
一番乗りでしたね~(^○^)
この映画は、その昔のタイプライターやワープロを知らない人でも楽しめたでしょうね。
デボラ・フランソワ、女女してなくて頼もしかったです。
今後の作品も楽しみな女優さんですね
返信する
こんばんは! (タケヤ)
2013-11-17 21:50:07
(アメリカ人にはビジネスを、フランス人には恋を)

ああ、あのセリフ良かったですねえ。
この作品の締めくくりにはバッチリでしたね。

僕はストーリーはよくあるタイプだなあ
と思っていましたがデボラが最高でしたので
もう満足のいく作品となりました。
返信する
タケヤさん (こに)
2013-11-20 08:23:50
ストーリー自体は平凡なものでしたね。
だからこそ安心して観ていられる部分もありました。
あのセリフで上手く締めくくりましたネ♪
デボラ、本当に可愛らしかったですね~(*^。^*)
返信する

コメントを投稿

映画(海外)」カテゴリの最新記事