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おうち映画(日本)を5本

2020年10月23日 | 映画(国内)
「クイール」
2003年
【BSプレミアム】

盲導犬になるために訓練士・多和田(椎名桔平)に預けられることになったラブラドール・レトリヴァーの子犬
脇腹のブチ模様が特徴であることからパピーウォーカー・仁井夫妻(香川照之・寺島しのぶ)によってクイールと名付けられます
1年間、仁井夫妻のもとで愛情いっぱいに育てられた後、いよいよ盲導犬訓練センターで本格的な訓練を受け、視覚障がい者の渡辺(小林薫)と一緒に歩き始めます
初めこそ息の合わなかった渡辺とクイールでしたが、ハーネスを介して伝わってくるクイールの思いやりに偏屈者だった渡辺も次第に心を開くようになり互いにかけがえのない存在になっていきます

3年後、渡辺が亡くなり、仁井夫妻のもとに戻されたクイールはそこで8年穏やかな日々を送った後12年の生涯を静かに閉じました

人より犬で見せる映画です
晩年のクイールには泣かされてばかり
犬の演技は素晴らしかったですが映画としては普通でした
        




「点」
2017年
【Netflix】

25分のショートフィルム
ある夏の日、親の後を継いで理容店を営む高志(山田孝之)の店を、高校時代に交際していたともえ(中村ゆり)が14年ぶりに訪ねてきます
「結婚式のためにうなじの毛を剃って」と頼まれた高志は戸惑いながらも彼女を店に入れます

山田孝之さんの少しはにかんだような迷いがあるような演技が新鮮で、静かな映画ですが観終わって気持ちがスカッとする良作でした
        




「37セカンズ」
2020年 日本、アメリカ
【Netflix】

出生時に37秒間呼吸が止まったために手足を自由に動かすことができない身体になってしまった、23歳になるマユ(佳山明)の自己発見と成長を描きます

親友で漫画家のゴーストライターをしていますが自分の作品を出せないことに複雑な気持ちを抱いています
さらにマユを思う余りに過保護な母親(神野三鈴)の元で閉ざされた生活を送っていました
自立を考えるマユはアダルト漫画の出版社に原稿を持ち込みますが女性編集長にリアルな性体験がないと読者に伝わる漫画は描けないと言われ、性サービスをしてくれる店に出かけます
新たに知り合った障がい者専門の娼婦・舞(渡辺真起子)や送迎係の俊哉(大東駿介)に外の世界を見せられたマユは毎日が楽しくて仕方ありません
しかし、事実を知った母親は激怒します
母親の辛い気持ちもわかります
何故そこまで?と思いましたが母親が秘密にしていた家族について明らかになるにつれ納得しました

編集長、舞、俊哉ら、障がい者に偏見を持たない率直な人たちとの出会いがマユの成長に大きなプラスになったようです

マユを演じた佳山さんはマユと同じく出生時に数秒間呼吸が止まったことによる脳性麻痺を抱えながらも社会福祉士として活動しておられるそうです
佳山さんがマユを演じたことでリアリティが増し、マユの人生が明るく輝き始めたこと、母親が呪縛から解き放たれたことなどしっかりとした物語に仕上がっています
        



「ロマンスドール」
2020年
【Netflix】

ひょんなことからラブドール製作工場で働き始めた北村哲雄(高橋一生)
よりリアルな人形を作るため病気で乳房を切除した患者さんの乳房再建目的と偽って美術モデルの園子(蒼井優)に工場に来てもらい乳房を触らせてもらいます
哲雄と園子は互いに一目ぼれし結婚
幸せに暮らしていますが、そもそもの出会いが嘘だったことで哲雄は自分がラブドール職人であることを園子に言えないでいました
仕事が忙しくなり会話が少なくなっていく2人
園子は哲雄に話したいことがあるようなのですが、哲雄は全く気にも留めません
そんなある日、園子が実家の父親の具合が悪いようだと家を空けますが、それが嘘だったことがわかり…

蒼井優さん、将来の大女優間違いなしですね
哲雄の勤める会社社長がピエール瀧さん
味のある役柄でぴったりなのだけれど…あの演技が薬に頼ったものだったのかと考えると複雑でした


夫婦の強い絆を描いた泣かせる映画でした
高橋一生さんにはあまり期待していなかったので裏切られたことで評価アップ
ラストの海辺での台詞には笑ってしまいました
園子との思い出を胸に「さぁ~、また頑張るか」といったところでしょうか
        




「国士無双」
1986年
【時代劇専門チャンネル】

時は江戸時代
将軍家御指南番・伊勢伊勢守を名乗る本物より強い偽物が巻き起こす騒動を描きます
本物にフランキー堺さん
脇役のイメージが強い喜劇役者さんと思っていましたが、体幹がしっかりしておられ安心の演技で今さらですが見直しました
偽物に中井貴一さん
当時は20代前半、飄々としていながら実はとても強くあっさりと本物の伊勢伊勢守を打ち負かしてしまいます
他には、笠智衆さん、原田美枝子さん、原日出子さん、火野正平さん、中村嘉葎雄さん、江波杏子さんetc
現代感覚とはズレがあってどうかな?という展開が多いですが、まだ若かった出演者の皆さんの演技を楽しみながら時間潰しをするにはちょうど良い娯楽作品だと思います
        


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