「それだけが、僕の世界」
原題 KEYS TO THE HEART
2018年 韓国
【ムービープラス】
４０歳を過ぎたジョハ（イ・ビョンホン）はかつてはアジアチャンピオンまで上り詰めた元ボクサーですが、今では昔の面影はなくチラシ配りをして日々暮らしている有様です
ある日、偶然にジョハが子供の頃に夫の暴力に耐えかねて家を出た母親（ユン・ヨジョン）と再会
サヴァン症候群という病気の弟・ジンテ（パク・ジョンミン）の存在を知ります
メロディを一度聴いただけでピアノで再現できる能力を持つジンテがコンテストに出られるよう面倒を見てやって欲しいと母から頼まれたジョハは弟と暮らし始めるのでしたが…
先は読めますが悪役はDVの父親くらいで、兄と弟、母と息子の絆に泣ける人情ドラマでした
こういった内容を作らせたら韓国映画界は本当に上手いですね
ピアノ演奏も素晴らしく心打たれました
パク・ジョンミンがどうしても星野源さんに見えて仕方ありませんでした(^^♪
「君はONLY ONE」
原題 IRREPLACEBLE YOU
2018年 アメリカ
【Netflix】
幼馴染のサム（ミキール・ハースマン）とアビー（ググ・バサ＝ロー）
結婚はまだですが愛し合う二人は一緒に暮らし幸せな毎日を過ごしていました
ある日、妊娠と思って病院に行ったアビーに癌が見つかってしまいます
既に手遅れの状態で医師から余命宣告を受けた彼女は自分の死後サムが困らないように、あれこれ考えを巡らせます
サムを思う気持ちが強すぎて暴走するアビー
その気持ちは分かるけれど、他にやっておくべきことがあるのでは？と客観的に観られるのは自分が当事者ではないからですね
癌患者の集まりで一緒になったマイロン（クリストファー・ウォーケン）との交流を通して本当にサムの為に出来ることは何なのか考え直すアビーでしたが残された時間は多くはありませんでした
アビーからサムへの最後の手紙に涙涙
この手紙が読まれるシチュエーションが余計に涙を誘います
ストーリーはベタで格別な工夫もない映画ですが、最後の最後に素敵なシーンがあり心に残る作品となりました
原題と邦題の違いは国民性でしょうね
この場合はやはり原題のままが良かったかなぁ
「アイリッシュマン」
原題 THE IRISHMAN
2019年 アメリカ
【Netflix】
今は老人ホームで過ごす車椅子の老人、フランク・シーラン（ロバート・デ・ニーロ）がマフィアのヒットマンとして自身が関わっていた1950~80年代のアメリカ裏社会について1975年の出来事を挿入しながら回想するという形で描かれます
フランクはペンシルベニア州生まれのアイルランド系アメリカ人、通称アイリッシュマン
第二次大戦をイタリア戦線で過ごし、この時覚えたイタリア語が後に役に立ちます
戦後は食肉配達のトラック運転手として働いていましたが、ペンシルベニア北東部のマフィア、バファリーノ・ファミリーのボス、ラッセル・バファリーノ（ジョー・ペシ）にガソリンスタンドで声をかけられたことから裏社会へ足を突っ込むことになります
やがて知り合ったのが、全米トラック運転手組合の委員長ジミー・ホッファ（アル・パチーノ）で50～60年代のアメリカにおいて彼を知らぬ者はおらず大統領に次ぐ権力者とまで評された人物です
フランクの語りと、事実のみを伝える字幕ですいすいと進むので219分という長さは全く気になりませんでした
レジェンド級俳優が結集した力作
さすが、見応えがありました
「エリサ＆マルセラ」
原題 ELISA&MARCELA
2019年 スペイン
【Netflix】
スペインで初めて同性結婚をした実在した2人の女性の物語をモノクロで描きます
1900年代初頭
厳格な父親の元で育ったマルセラ（グレダ・フェルナンデス）
通い始めた女学校で先輩のエリサ（ナタリア・デ・モリーナ）と出会います
じきに先輩後輩の関係を超えて密会するようになりますが、父親の考えでマルセラは遠くの寄宿学校に入れられてしまい離ればなれになってしまう2人でした
3年が過ぎ、それぞれ教師として働く2人は再会、同棲生活が始まります
しかし、村の男性が2人の関係を疑い始めたことで幸せな生活に影が差し始めます
社会の偏見や法制度に立ち向かい愛を貫き強く生きた2人
ラストは、年月が流れ年老いた2人の家をマルセラがエリサは男性であると示すために生んだ娘が訪れるところで終わります
モノクロのせいか2人のベッドシーンがとても美しく官能的でした
偽装ではありますが、当時2人が提出した婚姻届けは今も残っているそうです
「バック・トゥ・スクール～人生の逆転劇！？」
原題 LA GRANDE CLASSE
英題 BACK TO SCHOOL
2019年 フランス
【Netflix】
大きな成功を収めた親友コンビ（ルドヴィク・デイ、ジェローム・ニエル）が久々に帰郷
かっての苛めっ子たちを見返そうと20年ぶりに開かれた同窓会に乗り込みます
フランス製コメディ
ツボが違ったようであまり笑えませんでした
けれど終盤の展開は面白かったです
現在の彼らの前に現れたのは多分子供時代の彼らだったと思うのですが、それで？
昔の『現実』を観る者に見せてくれたというだけ？
必要だったのかな？
お気楽に観るにはちょうど良い作品です
ところで
Netflixさん、量より質でお願いしたいです
