角川文庫
2011年 10月 初版発行
解説・吉田伸子
209頁
きりこは、ぶすである。
で始まります
これでもか、これでもか
きりこのぶすさ加減が語られます
でも、きりこの両親は愛娘に「きりこは、ほんま可愛いな~」と言い続けます
始めは、自分は可愛い、と信じて疑わないきりこの根拠の無い自信と傲慢に不愉快だったのですが
小学5年生の時、好きな男の子に「ぶす」と言われ、世間で言う「可愛い」とはどういうことなのかを知ってからのきりこの苦悩と再生には感動すら覚えました
きりこが拾った黒猫ラムセス2世との会話には笑えます
しかし、息抜きのような会話の中には深い意味がありました
両親も闇雲にきりこを溺愛していたわけではなく、彼女の人間性を尊重していたことがわかって教わる部分がありました
人間を判断する材料は中身
外見は容れ物に過ぎない
そこに気づいたきりこ
さらに中身と容れ物の両方こみで判断しなくてはいけないことにも気づきます
人生において一番大切なものは何なのでしょう
今、世間の常識や基準に苦しい思いを抱いている人には、きりこの人生が励ましになるに違いないと思います
今年ももうそろそろ終わりですね。
こにさんとは、色々お話が出来て、とても嬉しかったです。
来年もまたよろしくお願い致します☆
ところでこれ。
私も以前とても面白く読んだ本です。
最近文庫で発売されているのを見かけました。
>世間で言う「可愛い」とはどういうことなのかを知ってからのきりこの苦悩と再生には感動すら覚えました
私もです↑
来年も宜しくお願いします
しばらく西さんから離れていましたが、またちょこちょこ読み始めました
きりこと周囲の人達の生き方は一般的ではないかもしれませんが、その生き方から学ぶところは多いですね