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おうち映画(日本)を5本

2020年06月15日 | 映画(国内)
「いぬやしき」
2018年
【日本映画専門チャンネル】

会社や家族から疎外されている定年間近のサラリーマン・犬屋敷壱郎(木梨憲武)
医者から末期のスキルス性胃がんによる余命宣告を受け夜中に一人で公園のベンチでぼんやりしていると謎の光に見舞われ機械の体に生まれ変わります
同じように光を浴びた高校生の獅子神皓(佐藤健)も人間を超越した力を手に入れていました
その力を困っている人の救済に使う犬屋敷と自分に背く人々を抹殺するために行使する獅子神
強大な力を手に入れた2人の男たちの壮絶な闘いが始まります

予備知識なし
犬屋敷という苗字と木梨さん、寂しい彼を慰めてくれる野良犬、でファンタジーのような内容を想像していましたが全く違いました
全く違っていたのが幸いしたのか?
面白かったです
終盤の迫力ある闘いシーンのCGは我が家の56型でもそこそこ楽しめましたが映画館で観たほうがさらに面白かったに違いありません
何故、同じ光を浴びたのにその力を善に使う者と悪に使う者に分かれてしまったのでしょう
優しくて思いやりのある男子だった獅子神の心の底にあったもの…悲しかったです
犬屋敷も悲しいといえば悲しいかもしれませんが、彼は根っからの『善き人』だったようですね

体育会系木梨さんと獅子神の母親・斉藤由貴さんが良かったです
獅子神のクラスメート・二階堂ふみさん、贅沢な使い方と思いましたけど彼女ならでは、だったかしら^^
     


「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」
2014年
【TBS1チャンネル】

原作 中村航「デビクロくんの恋と魔法」
山下達郎の「クリスマス・イブ」をモチーフにしたとのことで観てみました

漫画家になる夢を抱きながら書店員として働く光(相場雅紀)
光の幼馴染で金属工芸作家の杏奈(榮倉奈々)
世界的な照明アーティストのソヨン(ハン・ヒョジュ)
光の大学の同級生で売れっ子漫画家の北山(生田斗真)

男女4人のすれ違う思いとクリスマスの夜に起こる奇跡を描きます

光だけが見ることのできる漫画のキャラクター、デビルクロース=デビクロくん(声・劇団ひとり)の存在が時々スパイスにはなりますが全体に薄っぺらく、はっきり言ってつまらなかったです
達郎さんの名曲がこんな映画のモチーフに使われるなんてガッカリです
ウケたのは、内緒にしていたけれどコスプレオタクだった書店の店長(小市慢太郎)とコミックマーケット仲間の二人(塚地武雅&岸井ゆきの)でした
     



「彼らが本気で編むときは」
2017年
【Netflix】

老人介護施設で働くトランスジェンダーのリンコ(生田斗真)と育児放棄された11歳の少女トモ(柿原りんか)、リンコの恋人でトモの叔父のマキオ(桐谷健太)が織りなす共同生活を描いたヒューマンドラマ

トランスジェンダーを描いた作品は数多くあれど、邦画の中ではダントツと思いました

印象に残ったのは
マキオがリンコを好きになったのは入所しているマキオの母親(りりぃ)の世話をする姿を見たから
その姿からはリンコの心の優しさ美しさがあふれ出ていたのでした

リンコの母親(田中美佐子)がトモに「あんたが子供であってもリンコを傷付けるようなことを言ったら許さない」と凄むシーンと性の違和感に悩む中学生のリンコを100%受け入れたところ
あ~、リンコさん、素晴らしい母親に恵まれましたね~

トモの複雑な家庭環境を理解しようとしない偏見に満ちたトモの同級生の男子の母親(小池栄子)の表情
自分も含めて世間の多くの人はこちらの立場に立つ可能性が大きいのだろうと思いました

生田斗真さん、かなり勉強されたのでしょうか、女性の所作を丁寧に美しく演じておられました
トモと同級生男子の子役2人と小池栄子さんも良かったかな

リンコの昔の名前はリンタロウ
ウチの長男と同じ名前なので他人事とは思えなかったです
     



「コーヒーが冷めないうちに」
2018年
【チャンネルNECO】

時田数(有村架純)が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると過去の望み通りの時間に戻れるという不思議な噂がありました
過去に戻るには面倒なルールがいくつもありましたが、その全てを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだといいます

客の3つのエピソードと数自身が過去と向き合う物語
最初の林遣都&波瑠は導入向けの軽めの話です
2番目の松重豊&薬師丸ひろ子は自分に近い年齢の話で思わずもらい泣き
3番目の吉田羊&松本若菜も切なかったです
ある席に座り続ける謎の女性(石田ゆり)は一体誰?
そして最後が数と若くして亡くなった母親の物語
分かっていてもボロボロ涙が流れて仕方ありませんでした
でもラストは、数が自分の過去を受け入れ、新たに家族を作り幸せに暮らしていけそうでホンワカ、ハッピーエンド
有村架純さんの雰囲気にピッタリの映画でした
エンドロールもお見逃しなく^^
     



「港町」
2018年
【日本映画専門チャンネル】

岡山県の港町で暮らす人々にフォーカスを当てたドキュメンタリー
失われつつある土地の文化や共同体のかたち、小さな海辺の町に暮らす人々の姿と言葉がモノクロームで映し出されます

日々、慎ましくも温かく暮らす人々ですが人々が年を取るのと同時に港町がどんどん寂れていくのを目の当たりにするのはとても苦しく切なくなります
特に後半登場する“くみこばあさん”の存在は素晴らしかった
町の誰それの噂、自分の壮絶な過去、止まることなく何度も何度も話続けます
最後に少しだけカラーで映し出される映像に、これが過去ではなく現在の話なのだと改めて思い知らされまた愕然となりました
そしてラスト…字幕に思わず「え?」でした
事実は小説より奇なり、でした
     




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