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おうち映画(日本)を5本

2019年01月16日 | 映画(国内)

 

 

「嫌われ松子の一生」
2006年
【日本映画専門チャンネル】 

ミュージシャンになる夢を抱いて福岡から上京したものの夢破れ状態の川尻笙(瑛太)のアパートに突然父親(香川照之)が訪ねてきて、東京で独り暮らしをしていた姉、笙にとっての伯母・松子(中谷美紀)が事件に巻き込まれて急死したため遺品整理を頼みたいと言います
伯母の存在すら聞かされていなかった笙でしたが、仕事で福岡に戻らなければいけない父親に替わり、松子のアパートへ行くことにします
隣人、警察、松子の友人から聞かされる松子の人生
笙と一緒に自分も松子の人生を夢中になって追いかけていました
松子の一生は、よくある女の救われない転落人生でした
でも何故でしょう
とても松子が愛おしく思えてくるのです
不思議な映画でした
中島哲也監督の力量でしょうか

 

 

 

 

「ミロクローゼ」
2010年
【チャンネルNECO】 

おかっぱ頭の外国人青年、オブレネリ・ブレネリギャー
隻眼の浪人、タモン
愛の伝道師、熊谷ベッソン
山田孝之さんが奇想天外な役どころを一人三役でこなします
矢継ぎ早に展開する三人の男の物語に繋がりはなく始めのうちは戸惑いましたが、慣れてくると何か心地よく、とにかく山田さんの魅力に負う作品だと思いました 

心に空いた穴を鍋の蓋で塞いでいたオブレネリ
最後には心の穴が埋まって鍋の蓋は必要なくなります
タモンやベッソンもきっと心が満たされたのだろうと想像します
大人の寓話です

 

 

 

 

「ぶどうのなみだ」
2014年
【Netflix】 

北海道・空知で暮らすアオ(大泉洋)と歳の離れた弟ロク(染谷将太)
アオは将来を嘱望された指揮者でしたが、突発性難聴に罹り音楽を諦めて実家に戻って父親が残した葡萄の木でワイン作りに挑んでいます
母親が病死、アオが音楽に理解を示さない父親と仲違をして家を出た後、父親が亡くなり独りで静かに暮らしてきたロク
アオが不在だった間の寂しさを我慢してきましたが、そのようなことは兄には素振りも見せず、一見穏やかに暮らす二人でした
そこに現れたのがキャンピングカーに乗った旅人、エリカ(安藤裕子)
彼女の存在が兄弟の穏やかな日常に変化をもたらすのでした 

「しあわせのパン」の三島監督、主演・大泉洋ということで観てみましたが…
何ですか、これ?
北海道の美しい自然風景は確かに素晴らしいです
が、退屈としか言いようのない無理やりなメルヘンの世界
安藤裕子がミスキャストなのかも
「しあわせのパン」の原田知世に敵う訳がないのは承知で観ても、納得がいきません
映画館でお金を払うのは勿体ない作品です!

 

 

 

 

「しゃぼん玉」
2016年
【Netflix】 

原作 乃南アサ「しゃぼん玉」
犯罪に手を染めてきた孤独な若者が辿り着いた山奥の村で出会った人々との交流を通して再生していく物語
親に見捨てられ人生を諦めて通り魔や強盗傷害を繰り返していた伊豆見(林遣都)
逃亡の末に宮崎県の山深い村に辿り着いた彼は、怪我をした老婆スマ(市原悦子)を助け、彼女の家に世話になることになります
お金を盗んで逃げるつもりでいた伊豆見でしたが、スマや村人の温かさに触れるうちに失いかけていた人間性を取り戻していきます 

映画館で観る機会を逸したのでずっと探していた作品
期待通りでした!

スマが繰り返す「坊はええ子じゃ」
無条件に相手を受容れるこの言葉に勝るものはありません
荒みきった表情の伊豆見が少しずつ穏やかな笑顔を見せるようになっていく
林遣都さんが実に上手いのです
市原さんはそのまんま、スマでした(^_^;)

 

 

 

 

「いつまた、君と ~何日君再来~」
2017年
【Netflix】 

俳優・向井理さんの祖母である芦村朋子さんの半世紀を向井さん自身が企画に携わり映画化
朋子さんの若い頃を尾野真千子さん、夫の吾郎役を向井さんが務めます

戦前、中国に渡って成功を収めるも敗戦により引き揚げ
愛媛にある朋子の実家に身を寄せることになる吾郎たちですが、朋子の父親の嫌味に耐え切れず、一旗あげようと福島で運送業を始めます
その後、タイル会社に就職するも倒産、自宅でおでん屋を始めるも所詮素人商売、知り合いを頼って大阪へ行き、ようやく運が向いてきたと思ったところに吾郎の病気
とにかく不運続きの吾郎一家ですが、いつも吾郎を温かく見守るのが朋子
尾野真千子さんが光っています
対し、向井さんは役者としてはちょっと落ちるかなぁ 

現在の朋子(野際陽子)が末娘(岸本加代子)と和解するシーンは、仕事が上手くいかず生活苦にあえぐ吾郎が朋子に別れを告げた後の河原でのシーンと重なり、泣けて泣けて仕方ありませんでした

吾郎の病室を見舞う朋子と子供たちのシーンも辛かったです
向井さんは相当減量したのでしょうか、死の迫っている病人そのものでした

子供が大きくなったら二人で世界を旅しようと夢想するシーン、あのオンボロトラックで?と笑う朋子は本当に幸せそうだったのに…
ラストに映される二人が描かれている砂漠やパリ、アルプスなど各地の絵にも泣けました

とにかく泣いたシーン多し

何故、向井理さんの祖父母、家族の物語を見せられなければならないの?と思わず、戦前~戦後、現在に至る『ある家族の物語』として観れば素直に感情移入できるかもしれませんね

 

 

 


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