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ドラマ(日本)・わたし達はおとな/よだかの片想い/そばかす

2024年07月08日 | ドラマ
「(not)HEROINE movies(ノットヒロインムービーズ)」シリーズの3作品
「わたし達はおとな」「よだかの片想い」「そばかす」をテレビドラマ化したもの

へたくそに今を生きる等身大の女性たちの姿を描きます
「わたし達はおとな」のみ映画も鑑賞済み
テレビドラマ化といっても1話30分x4に分割されただけで大きな違いは無かったように思います


「わたし達はおとな」
2022年
【メ~テレ】

大学でデザインを学んでいる優実(木竜麻生)には、知人の演劇サークルのチラシ作成をきっかけに出会った直哉(藤原季節)という恋人がいます
ある日、優実は自分が妊娠していることに気づきますが、お腹の子の父親が直哉だと確信できずにいました
悩みながらもその事実を打ち明ける優実
しかし、直哉が現実を受け容れようとすればするほど、2人の思いはすれ違ってしまいます
直哉は、前の彼女が直哉の子を妊娠中絶後、体調を崩している最中に優実と旅行にでかけ、その後彼女の部屋を出て優実の部屋に転がり込むという、まぁ何というかサイテーのヒモ男です
そのくせ自分の劇団を旗揚げしたいと夢を語り、口調は優しく、しかしモラハラ男、理屈で相手を抑え込もうとするタイプです
優実も優実で、好きになった男に尽くすタイプで押されると弱い、しかし直哉と喧嘩した後、寂しさから一夜限りの相手とセックスしてしまう、優実に思いを寄せる大学の同級生から渡されるプレゼントは拒まず受け取る、という呆れた女性なのです
お腹の子の父親のことも、一夜限りの相手のことも黙っていれば分からないものを…
正直なんだか不器用なんだか、その辺りは実家の父親との関係性も影響しているようです

う~ん
とにかく若者たちの恋愛の危うさと歯がゆさにイライラしっぱなし
私の年齢では『等身大』といえないことを大幅に差し引いたとしても共感できる部分は皆無でした

映画冒頭で、優実が大きなお腹を抱えて洗濯物の男ものの下着を畳むシーンが流れます
2人は寄りを戻して一緒に暮らしているのかな?






「よだかの片想い」
2021年
【メ~テレ】

原作 島本理生

原作は、相性の良くない島本さんの著書の中で唯一お気に入りの小説です

女子大生の前田アイコ(松井玲奈)は顔の左側に大きなアザがあります
幼い頃から畏怖やからかいの対象にされてきた彼女は、恋や遊びはすっかり諦め、大学院でも研究一筋の日々を送っていました
そんなある日、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となったことで、彼女を取り巻く状況は一変
本は映画化されることになり、監督の飛坂逢太(中島歩)と話すうちに彼の人柄に惹かれていきます
飛坂への片想いを自覚したアイコは不器用に距離を縮めていく一方で、自身のコンプレックスとも正面から向き合うことになります

アイコから飛坂、研究室後輩(青木柚)からアイコ、それぞれの片想いが切なかったです
恋とは別に、顔に火傷を負った研究室の先輩(藤井美菜)とアイコのやり取りも素晴らしかったです
原作でも強烈な印象の残るパートでしたが、映像化でよりリアリティが感じられました
『人は他人を見た目で判断する』
確かにそうだと痛感しました
身体の線が細すぎて薄っぺらな印象しかなかった松井玲奈さん
やれば出来るじゃない、と思った作品でした




「そばかす」
2022年
【メ~テレ】

他人に恋愛感情を抱けない女性がが周囲と向き合いながら自分自身を見つめ直す姿を描きます

30歳になる蘇畑架純(三浦透子)は物心ついた頃から恋愛がよくわからず、自分に不安を覚えながらもマイペースに生きてきました
大学では音楽を志すも挫折し、現在は地元のコールセンターで苦情対応に追われる日々を送っています
妹が結婚、出産間近ということもあって、母(坂井真紀)からは結婚へのプレッシャーが強く無断でお見合いまでセッティングされてしまいます

この頃は変わってきたとはいうものの、世間一般、男女間の恋愛→結婚→子育てという生き方が『普通』と言われます
現代社会にふさわしい家族のあり方、制度や習慣のあり方があっても良いはずなのに…
これは、まだまだ時間がかかりそうですね

自分の本心を曝け出し、とりあえず家族の理解は得られた架純
これからは自分に自信を持って生きていけそう、かな

コールセンターを止め、保育園に勤める架純が友人(前田敦子)の協力を得て作ったデジタル紙芝居「シンデレラ」は、オリジナルとの違いが大きすぎて保護者のクレームから途中で中止になってしまいました
「なぜ、綺麗なドレスを着なくてはいけないの?」
「なぜ、王様に気に入られなきゃいけないの?」
などなど
最後まで観たかったです

3本の中では一番分かりやすい内容でした



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