堀江敏幸「子午線を求めて」

表題作「子午線を求めて」
日本では一般的に知られているグリニッジ子午線とは別にパリを起点とした子午線上に埋めこまれた円盤を探し回る話

「変名について」で福永武彦の名前が登場し次に収録されているのが「忘却の河」
再び福永武彦の話題登場か、と思いきや、パリの地下鉄を河に擬えた話

他は、主にフランス文学の紹介
第二次大戦後の移民問題もフランス文学を介して読むと大変解り易いものになります

困るのは紹介された本への興味が著しく喚起されてしまうこと
また読みたい作家、読みたい本が増えてしまいました