新潮文庫
1983年 9月 発行
2005年 2月 50刷改版
2006年11月 56刷
解説・長部日出雄
416頁
元凄腕の岡っ引き、版木彫り職人の伊之助
逃げた女房が男と心中して以来、浮かない日々を送っていたが、親分から娘・おようが失踪したと告げられて重い腰を上げた
おようの行方を追う先々で起こる怪事件
徐々に浮かび上がってく巨大な悪
藤沢さんも大好きというアメリカのハードボイルド派探偵小説のような展開にワクワクします
江戸時代の私立探偵ともいえる伊之助
権威や権力の保護を受けない身体ひとつで全身を危険に曝す緊迫感
自分だけの法律を守ることへの潔癖性、おのれの分を尽くす厳格な義務感、毅然として運命に耐える態度
時代小説と探偵小説との間に共通性が生み出されるのは、人間が人間であるかぎり存在する不変で普遍なものを追及してきたから、だそうです
物語は、その情景が目に浮かぶような素晴らしい描写でしめくくられます
○フィリップ・マーロウ
相変わらず、うっかり者です(^o^;)>poripori
入力ミスに気づかれるだけでもスゴイ!
私など気づかず通り過ぎる事が多くて困ったものです。
「ロング・グッドバイ」
TVドラマを観て興味があったのですが背中を押ししてくれたのは藤沢さんでした。
シリーズ次作も積んであります!