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映画・デザートフラワー

2011年02月16日 | 映画(海外)

 

原題 Desert Flower
2009年 ドイツ・オーストリア・フランス
 
 
実在のトップモデル、ワリス・ディリーの半生を映画化
 
ソマリアの貧しい遊牧民の家庭に生まれ育ったワリス・ディリー
13歳の時、父親以上歳の離れた男性の第4夫人として結婚させられそうになり一人家を出る
何昼夜も歩き続け、なんとか街に住む祖母の元にたどり着くのだけれど祖母の家では面倒をみてもらうことも叶わず、祖母に見送られロンドンに渡りソマリア大使である叔父の家でメイドとして働く
やがて任期を終えソマリアに帰国することになった叔父一家
帰国を拒んだワリスはロンドンで孤独な路上生活を始める
 
ふらりと立ち寄ったアパレルショップで出会ったマリリン
マリリンの紹介で働き始めたハンバーガーショップの常連・一流ファッションカメラマンのドナルドンに見出され
やがてトップモデルへと劇的な転身を遂げる
 
 
これだけならただのシンデレラストーリーですが
もうひとつのストーリーがあるのです
 
それは、彼女が3歳の時にうけたFGM(女性性器切除)と、その後遺症
そしてそれに立ち向かったワリスの生き方
 
雑誌のインタビューで自らの経験を告白し
国連本部で演説
FGM廃絶のための特別大使に任命される
 
3歳の幼女がFGMを施されるシーンは観るも辛く目を背けたくなります
ワリスが席を立った後、インタビュアーが苦悩に涙するのですが、おそらく映画を観ている観客の誰もが同じ思いだったでしょう
 
 
初めのうちはワリスの人生を表面的に辿っただけのものに感じられ、イマイチかしら、と思っていたのですが
映画の終わり近くになってからはスクリーンから目が離せませんでした
 
 
現在もアフリカだけでなく、移民としてヨーロッパやアメリカに渡った人々の間でもFGMは続けられており、毎年300万人の女児に切除が施されているということです
 
映画を思い出しては考え込んでしまう自分です
 
 
 
 

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