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横浜トリエンナーレ2014

2014年10月24日 | アート
現代アートのイベントが
最近どうも食傷気味で
→Artってなんだろ

今年の横浜トリエンナーレ2014
ぎりぎりまで迷ってました…。

でもどうしても森村泰昌氏の「今」の
アート感を感じてみたくて…。



あら。「忘却」なら私の大得意分野じゃない?
都合のいいことわるいこと
バッサリ忘れるお気楽人生。

同窓会に参加すると、
「K子、ソレ忘れすぎー!」と呆れられ、
想い出話には全くついていけないくせに
些細な変なことだけ覚えてるタイプ。

ああ。違うんです。
今回の「忘却」は。

「本当に大切なものは目に見えないんだよ」
by 星の王子さま




そう。
今回のトリエンナーレのテーマって、

見えにくかったり
見えてても見ないフリしちゃったり
小さな声や沈黙は
無かったことにしてしまう・・・
そして、そういうものの中にある
本当に大切なことまで見失ってしまう
今の私たちへの警鐘・・・

そういうことでしょうか?
モリムラさん?


→セザニズムと森村
→自分道のこと
→「森村泰昌―美の教室、静聴せよ」展
→まあ、ええがな。


* * * * *



目には見えない、
気配のようなものをいた作品を
沢山集めた部屋。
森村氏は「ささやきルーム」と呼んでいた。




同じ「ささやきルーム」に
展示してあった作品。

これ面白いな。
行間に含みがあります。




イライアス・ハンセンという
若いガラス工芸家の
即興的なオブジェ。
『ならばいつか言うことがなくなる』
というタイトル。

色と造形の組み合わせ、
そして哲学的なタイトルが
とてもよかった。

何より、「美しい」。

そう。
能書きや理屈はたいそうご立派なんだけど、
残念ななことに「美」をどこかに
置き忘れちゃったような作品って
最近多いなぁと思う。
上品とか、その逆とかは関係なく。



こちらはひとりひとりの人間の
過ぎ去った過去を乗せた
タイムカプセルみたいな
大竹伸朗の作品。

ごちゃごちゃしてて
なんだかカビ臭い匂いがしそうで
ちょっと卑猥な感じがいい。

人の哀愁…。

そういえば昔、
「岸辺のアルバム」というドラマで、
ドムドムみたいな所でバイトしている
風吹ジュンが、高校生の国広富之に
「あたしのこと、哀愁って呼んで」という
セリフがあるんだけど、
あれ、すごくよかったな。




記憶って完全に無くなってしまうわけじゃなく
頭の中のどこかの引き出しに
入っているっていうじゃない?

私の中にも忘れている記憶たちが
集められたこんなタイムマシーンが
どこかにあるのかな。きっと。




これはなんだったっけ?
忘れちゃったけど
美しい作品。
(この日は、撮影OKの作品だけ
撮ってきました。)




今回、いちばん気に入った作品。
「作らない彫刻家」宣言後、
制作を絶っているという福岡道雄氏の作品。

黒板みたいなものに
うねうね?

書いてあるんじゃなくて
彫ってあるらしい。

近づいてよく見ると




ほかにも、
「何もしたくない 何もしたくない 何もしたくない 」
バージョンもありました。

森村氏の解説が素晴らしかった。
(イヤホンで1回聞いただけなので
違っていたらゴメンナサイ)

-----

人はとかく、自分の人生に
「意味」を見出そうとする

意味の無い人生、
何の役にも立たない人間は
果たして世の中に必要のないものなのか?

いや、人はこの世に生まれて存在しただけで
輝くような喜びがある。

福岡はあえて、「何もしない。役に立たないことを
永遠にし続ける」アートで
それを訴えかけているように見える。

-----

そんなことを言われてました。
さすが!良いこと言うな~。




不要なアート作品を
「捨てる」ための大きなゴミ箱。
実際に来館者がいろいろなアートを捨てていました。
私ももう一度行って、
過去に作って全く納得のいかない沢山の作品、
捨ててみようかな。
アートって呼んでいいのかな?



今年のトリエンナーレ。
とてもよかった。

「いいね」を欲しがらない生活がしたいなと
ふと思いました。


* * * * *

そして。
また行ってしまった YCCの夜の部。



バーをやってるって言うので。




きれいな
そしてとっても身体に悪そうな
ケミカルブルーが蠱惑的な
カクテル。
(もち、私はノンアルコールで)




ちょっとだけ、港をイメージした
映画の予告編を流していました。

ユニクロのカシミアニットと
HABERDASHERYで以前買った、
昔の農村の女の子が履いてそうな
レースの柄がプリントされた
サーモンピンクのスカートで。
バスケットはすごく気に入っている
赤すきんちゃん的なやつ。




靴下3枚の外側にぶ厚めのタイツ。
デカコンバースで。

* * * * *



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