各地のbeadas cafe レッスンで行った
「beads boxからオリジナル作品をつくる」
という課題を提出してくださった
生徒さんの作品、ブログ展覧会 その9です。
Y・Sさん
(ヴォーグ学園東京校)
「冬を纏う~凛々と」
厳しい寒さの中でも、
背筋を伸ばして シャキッと歩く姿。
ピンと張った空気感を纏う
大人のカッコいい女性を イメージしました。
<ロングネックレス>
2・3・4重と 長さを変えて
楽しめる ネックレスです。
こだわった点は、
長さ・シードビーズの色・金具の三点です。
作りながら、何度も 首に巻いて確かめ、
金具を含めて 184㎝の長さに
たどり着きました。ぐるぐる10回手首に巻いて
ブレスレットにもなる長さです。
ランダムにビーズを繋げた部分は、
ビーズboxの中にあり、今回のネックレスの
イメージの元になったもので、ここが主役。
脇役になる長さを作るビーズは、
一つはカットの綺麗なシルバーシードビーズにし、
もう一ヶ所に2色のグレーと1色のクリアビーズで、
違うキラキラ感になるようにしました。
金具は他のビーズと 溶け込むように
マグネットタイプを 探しました。
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これ!実物を手に持った時の
流れるような美しいライン!
テグスの1本どりで出来ているということですが
その引き締め具合が絶妙すぎました!
まっすぐの1本のラインでこれだけ美しく見せられる
ということは、ビーズの配置、長さ、糸の引き締め
などなど、細かい微調整の繰り返しがなせる技。
究極なまでのシンプルさがいかに難しいか
そしてそれがばっちり決まった今回は、
最高の作品に仕上がりましたね。(K)
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<ブレスレット&ピアス>
じゃらじゃらと 音がするような
ボリュームのあるブレスレットが
欲しいと思っていたので…
今回のboxに たくさんのグレーの
プラスチックビーズを見つけた時は
ピンと来ました❗
ですが、他に何を合わせるか…
そこからが、一向に進みませんでした。
シルバーのメタルビーズか、
プラスチックパールか、グレー系のチェコビーズ…
同boxにあったクリアビーズ…
どれも最終的に<凛々と>というイメージに
合わないと断念。
前回のboxで使わなかった雫型ビーズが、
光に翳すと、とっても雰囲気のある透明感が
あることに気づき、メガネ留めにして、
丸カンで加えました(4ミリのチェコビーズも)。
ビーズを付けすぎないこと、
土台のチェーンを2本にして
ビーズの接地面を増やし 動きも考えました。
ブレスレットで使わなかった
プラスチックパールと チェコビーズを
どうしても使いたくて
ピアスを もう一点作りました。
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このビーズ、今回のお弁当箱には
他の色合わせの箱にも沢山入れたのですが
皆さんどんな風にお使いになっているでしょう?
色も地味でしかもアクリル製。
なかなか見せ場が無さそうな素材。
であれば、数で勝負!!
先端に小さなシルバーの粒を光らせて
それが集まることでキュートな
雰囲気を演出できますし、
Sさんが悩んだ末、たどり着いた
ブルーの雫のビーズが
溶け込みながらもちょうどよいアクセント
となって、絶妙な取り合わせとなっています。
アクリルだから、これだけ集めても
軽くて良いことずくめ。
とかくデザインを素材のせいにしてしまいがちな
私たちですが、こんな風にビーズの特徴(良いところ)
を見つめて 生かして 使いきる。
それこそが良いデザインを生み出す
秘密なんですよね。(K)
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<ブルーのピアス>
今回のビーズboxに決めたきっかけになった
ひとめぼれしたビーズ。コロンとした形
ブルーにリバティプリントのような柄。
そこから、冬のピンとした冷たい空気感を想像し、
クールなカッコ良さと、
大人の包容力をイメージしました。
これだけで金具を付けてピアスになるのですが、
何か物足りない気がして…。
でも、手を加えるとイメージから 遠退くような気も…。
そのせめぎ合いから、黒のパーツが浮かび、
ペーパービーズで作ってみました。
今は、これで <凛々と>のイメージで
完結したと思っているのですが…
また、シンプルに金具に付けただけに
戻してしまうかもしれません。
先生、ご助言お願いいたします。
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なるほど。私にもひとつお題をいただきました。
フラワープリントみたいな大きな丸いビーズに
何を合わせるか…。それが問題ですね。
今回、冷たい空気感、クールなかっこよさ、
大人の包容力…そんなイメージに対して選んだ
黒という色、逆三角形の形というのは
ベストのチョイスですね。
それを表現するのにペーパービーズを
自分で作ってしまおう!という発想も
素晴らしいです!
もし他の手があるとしたら・・・
私だったら、上の丸と下の逆三角の素材感の
違いを「なじませる」と良いのではないかと
思います。
例えば逆三角形の部分を
もう少しツルっとした素材のビーズに変えてみる。
ただ、ペーパービーズの温もりのようなものも
「大人の包容力」というテーマに通じますので
何かディスク型のような小さなビーズを
ペーパーで作り、
丸と逆三角形の間に挟むとか…。
もしくは、逆三角形にペーパーをもってくるなら
丸ビーズの上部にもペーパーの何かを
配置して挟むとか…。
「素材のテクスチャー」ということに
着目してみてはどうでしょう?(K)
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今回の作品作りにあたっては、
レッスンで記入した デザインの練習シートが
とても役に立ちました。行き詰まると
最初の気持ち、書き記した言葉に たち戻り、
見返しながらなんとか作品にすることができました。
オリジナル作品への壁は、私にとっては、
まだまだ高く急なもので、乗り越える作業は
苦しかったのですが、出来上がった作品を見ると
どれもいとおしくて
格別な愛着を感じています。
もっともっと デザインの筋肉をつけたいと思います。
これからも ご指導よろしくお願いいたします。
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いつもレッスンの課題に真摯に向き合ってくださって
(向き合う努力を惜しまない姿勢でいてくださって)
私も本当に嬉しいですし、準備のし甲斐があります。
デザインの筋肉というのは
やはり日々のちょっとした努力
なんですよね。
知らず知らずのうちに良い筋肉がつくように
仲間と一緒に楽しみながら
頑張りましょうねー!(K)
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ぞくぞくと作品が集まっています。
随時更新中…
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