石仏の美
熊本県立美術館の永青文庫展示室で開催されている
「細川コレクション 中国の美術 石仏の美」
をみにいってきました。
こんなに早く中国の仏像と再会できるのがうれしい。
8キロの重いのを抱えて、いざ。
永青文庫の所蔵品は、熊本のお殿様のコレクション。
熊本県民にとって、「清正公(せいしょこ)」はちょっと遠い偉い人で、
親しみがあるのは「細川さん」のような気がする。
永青文庫は東京にあるが、平成20年に熊本に展示室ができている。
本館前に新設された、バリアフリーの、小さいけれど、とてもきれいな展示室である。
絨毯敷き、庭園も鑑賞できて、落ち着いた空間。
そんな場所にいつ泣き叫ぶかもわからない乳児を連れて行くのは場違いのような気もするが、
入口でベビーカーの貸し出し(一台のみ有)も行っているので、赤ちゃんOKらしい。
このベビーカー、絨毯の摩擦でちょっと扱いにくいけど、ありがたい。
オムツ台を設置した多機能トイレもある。
展示は、出品数はあまり多くないし、小ぶりの像ばかりでも、
北魏~唐までの各時代の作品が出ていて、それぞれの時代の特徴と推移がよくわかる。
8世紀のポスト・グプタの作品があって、
唐はこういうのを目指してたんだろうね。でもやっぱり中国は中国になっちゃうんだね。
というのも納得。
チラシにのっていた唐代の菩薩像がなぜか出品されていなかったのが残念。
(事情により出せなくなったそうです)
小一時間ほどいて、娘は静かに鑑賞していたが、唐代のある像の前で
仏像にむかって両手を出しながら
「んー、んーー」と言っている。
これは・・・「だっこ」のポーズ・・・。
ちなみに、咸亨三年(672)に造られた阿弥陀如来像でした。
龍門石窟の奉先寺洞の大仏が造られ始めた年。
これは見る目じゃなくて本能だな。
本能で高宗期の仏像まで見分けるなんて(・´艸`・) ニヤリ
母としては神龍元年(705)の阿弥陀像の方がいいんだけど。。。
好みが分かれたな。
とてもよかったですね。。。
コメントありがとうございます。
熊本で中国の仏像をみる機会はなかなかないですよね
もっとこういう展覧会が増えるといいですね!