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西安は今日も曇天?

西安での生活。今は日本の片田舎で、気持ちは長安に。

大唐秦王陵

2011-02-09 | 文物
唐末、五代十国時代。

長安からほど近い鳳翔の地に「岐」という国がありました。
その主の名は李茂貞(856-924)。

ところが勢力をのばしてきた後唐に領土を献上し、岐、あっけなく滅亡。
李茂貞は後唐から 秦王 の称号をもらいます。


そんな李茂貞と、一時は皇后と呼ばれた夫人劉氏との合葬墓に行ってきました。

大唐秦王陵


宝鶏市の北坡公園、宝鶏駅の北側にある山の頂にあります。

宝鶏駅からタクシーで15分、20元ほど。

近くに農家楽(田舎料理が味わえるレジャー地)があるので、観光客が多いです。



秦王李茂貞と夫人劉氏の、二つの地下宮殿が見学できます。

李茂貞が亡くなったのが924年、享年69歳。
夫人がなくなったのが943年、享年67歳。

だいぶ若い奥さんですね。。。


羨道はかなり急な傾斜です。
変な筋肉の使い方をしてしまったのか、情けないことに、次の日は筋肉痛・・・
深さが20mもあるそうです。どーりで。

レリーフや副葬品、墓誌、石棺など、そのまま原位置で宮殿内に残されています。

内部は暗くてよく見えないし(懐中電灯を持っていかずに失敗)、
俑や石刻などは晩唐のゆる~い感じの造形が好きになれず、
モチベーションが上がらなかったのですが、李茂貞の墓室のドーム型天井には感動しました!!
塼積みが美しい。

昔の盗掘坑が通気孔として利用されているのですが、その孔が墓の中からも上からも確認できるので、
ぜひ注意してみてみてください


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