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西安は今日も曇天?

西安での生活。今は日本の片田舎で、気持ちは長安に。

村上華岳『画論』

2012-05-19 | 読書録
ある日曜日の朝、 離乳食の下ごしらえをしながらN○Kの「新日曜美術館」をみていたら 村上華岳が取り上げられていた。 京都現代美術館で展覧会が開かれているらしい。 華岳の描く仏像はインド的な顔立ちと官能的な姿で好きだ。 作家は奈良時代~平安時代初期の作風が好きなんだろうなぁと思っていたら、 『画論』にそのようなことが書いてあった。 番組で紹介していた華岳の『画論』の一説は、人間が生きる . . . 本文を読む

《読書記録》 日本人と中国人

2012-01-12 | 読書録
陳舜臣著 『日本人と中国人』 集英社文庫、1984年 私は歴史小説の部類がどうも苦手で、そのため陳舜臣氏の著作も読む機会がなかった。 だからエッセイ。 見事にはまった。 早速、陳氏の短編小説集 『青玉獅子香炉』 を注文してしまったほどだ。 当著は日中の文化比較論なのだが、例えが具体的でわかりやすい。 「日中友好」 「一衣帯水」 「同文同種」なんて簡単に言えないことを再認識させられる。 . . . 本文を読む

《読書記録》 明恵 夢を生きる

2011-01-22 | 読書録
タクシーに乗ったら運転手のお兄さんに 「17、18才のお嬢さん」 と言われ、浮かれているじぇんずです。みんなに自慢しています。年取った証拠です。 さて、祖父の三回忌が明けた今朝、明け方に祖父の夢をみました。 こんな内容です。 祖父は昔の家の広間で、大好きだったカラオケを歌っている。 私はお寿司を食べながら、それを聞いている。 そこから急に場面は病院へ切り替わる。 祖父は病院の . . . 本文を読む

《読書記録》 酉陽雑俎

2011-01-19 | 読書録
酉陽雑俎 ユウヨウザッソ 著者は段成式。9世紀前半、唐代の人。 「酉陽」とは湖南省沅陵県城の西北にある酉陽山のことで、ここには莫大な書物が隠されているという伝説があるそうです。 「雑俎」は雑録という意味。 魯迅や南方熊楠の愛読書として有名です。 とくに変人・南方熊楠大先生は段成式の博識ぶりを尊敬していたようで、プリニウスの『博物志』に比していました。 『酉陽 . . . 本文を読む

《読書記録》 唐史史料学

2010-09-13 | 読書録
『唐史史料学』 黄永年著 上海書店出版社 2002年 J老師からの賜りもの。著者はJ老師の老師。 唐代史研究に利用できる史料が網羅されている。 それらの史料の概要、特徴、使い方、使う際の注意事項、版本について、事細かに説明。 辞書としても使える。 『旧唐書』と『新唐書』をどう使い分けるか。 『新唐書』の最大の欠点は「文章の圧縮」にある。 とくに、本紀は『春秋』のスタイルを真似した . . . 本文を読む