ある日曜日の朝、
離乳食の下ごしらえをしながらN○Kの「新日曜美術館」をみていたら
村上華岳が取り上げられていた。
京都現代美術館で展覧会が開かれているらしい。
華岳の描く仏像はインド的な顔立ちと官能的な姿で好きだ。
作家は奈良時代~平安時代初期の作風が好きなんだろうなぁと思っていたら、
『画論』にそのようなことが書いてあった。
番組で紹介していた華岳の『画論』の一説は、人間が生きる . . . 本文を読む
陳舜臣著 『日本人と中国人』 集英社文庫、1984年
私は歴史小説の部類がどうも苦手で、そのため陳舜臣氏の著作も読む機会がなかった。
だからエッセイ。
見事にはまった。
早速、陳氏の短編小説集 『青玉獅子香炉』 を注文してしまったほどだ。
当著は日中の文化比較論なのだが、例えが具体的でわかりやすい。
「日中友好」 「一衣帯水」 「同文同種」なんて簡単に言えないことを再認識させられる。
. . . 本文を読む
タクシーに乗ったら運転手のお兄さんに
「17、18才のお嬢さん」
と言われ、浮かれているじぇんずです。みんなに自慢しています。年取った証拠です。
さて、祖父の三回忌が明けた今朝、明け方に祖父の夢をみました。
こんな内容です。
祖父は昔の家の広間で、大好きだったカラオケを歌っている。
私はお寿司を食べながら、それを聞いている。
そこから急に場面は病院へ切り替わる。
祖父は病院の . . . 本文を読む
酉陽雑俎 ユウヨウザッソ
著者は段成式。9世紀前半、唐代の人。
「酉陽」とは湖南省沅陵県城の西北にある酉陽山のことで、ここには莫大な書物が隠されているという伝説があるそうです。
「雑俎」は雑録という意味。
魯迅や南方熊楠の愛読書として有名です。
とくに変人・南方熊楠大先生は段成式の博識ぶりを尊敬していたようで、プリニウスの『博物志』に比していました。
『酉陽 . . . 本文を読む
『唐史史料学』
黄永年著 上海書店出版社 2002年
J老師からの賜りもの。著者はJ老師の老師。
唐代史研究に利用できる史料が網羅されている。
それらの史料の概要、特徴、使い方、使う際の注意事項、版本について、事細かに説明。
辞書としても使える。
『旧唐書』と『新唐書』をどう使い分けるか。
『新唐書』の最大の欠点は「文章の圧縮」にある。
とくに、本紀は『春秋』のスタイルを真似した . . . 本文を読む