つぶやき①

みなさん、
2年間応援をありがとうございました。

人より自分に勝つほうが大事

2005年05月19日 | 心に残った記事


「君、時というものは、それぞれの人間によって、それぞれの速さで
走るものなのだよ」。シェークスピアの「お気に召すまま」には、
そんなセリフが登場する。

これを援用すれば、一人ひとりに似合った速度があるということか。
人生の走路で他人と速度を競うだけではただ疲弊したり何かを
失ったりすることもある。
「速い」ということの意味や価値を考え直そうとするのが例えば
「スローライフ」の言葉だろう。
それを連想するような力士人生である。


いまたけなわの夏場所で新十両となった出羽の郷。
戦後最年長の三十四歳五カ月で関取に昇進した。
十九年前の初土俵から下積みを続けて、
やめようと思ったことは数知れない。
踏みとどまったのは「周囲の応援と、夢をあきらめたく
なかったから」という。

激励の手紙は続々届き、ある人は「定年退職で生きがいが
なくなったが、勇気をもらった」。
師匠の出羽海親方は「本当によく辛抱した。
まさにウサギに対するカメだった」。
夏場所で白星はまだ二つと苦戦が続くけれど、
「ウサギとカメ」の寓(ぐう)話も不似合いではない昇進だった。

この寓話について哲学者の内山節さんが前に書いていた。
鳥の声を聞きながらふと思ったそうだ。
「あの話は前提がおかしかった。ウサギとカメが競争をする
理由など何もない。

ウサギにはウサギ、カメにはカメしかできない生き方がある」。
競争や速度もある程度は必要なのだろう。が、
人より自分に勝つことの方が大切であり、
「遅い」ことが敗北を意味しない例も人生には多いに違いない。


私も同感。以前、書いた詩を思い出した。


人生は人との競争のようにみえる
だが本当にたたかっているのは
まず自分自身なのである
そこで自分に負けてしまって
諦めてしまったら
人と勝負なんてできやしない 



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★コメント (6)

・いい文章をお書きになる。しみじみとそう思いました。
 人それぞれ。土俵も違えば、価値観だって違う。
 人とは比べることではないのかもしれませんね。
 そんなことを思いました。
   2005/5/18(水)  say-ka

・sey-kaさん、ありがとうございます。
 ライターさんの記事いいですよね。そうだなぁって思って
 ブログに載せました。自分は自分らしく生きればいいのだと・・・
 やっとそう思えるようになりました。
 こうして記事が読めるのも目が見えるからであり、
 ありがたいことです。
   2005/5/18(水)  未歩

・本当にそう思います。何でも、結局は自分がどうしたいのか、
 どう生きたいのか、どう生きたかったのかを人生は問う。
 長く生きても、短くしか生きれなくても、その人の人生を通して。
 周りの人にも・・・ それがいのちを頂いて生かされてるものの
 証かも。
   2005/5/18(水)  マーヤ

・マーヤさん、ありがとうございます。そうですね。
 長さではなく、どう生きたたいのか、どう生きたかですよね。
 自分らしい人生が送れるように、もっともっといろんなことに
 目を向けてみたいです。
   2005/5/18(水)  未歩

・私も運勢を見てもらったら、「大器晩成型」って言われました。
 ですから、その運勢を頼りに一日一日を大事に過ごすように
 してます(^O^)・・・でもこの力士も立派ですねっ(^_^)v
   2005/5/18(水)  EVO

・そうですか。私が読んだ本に手相は左手は生まれつきのもの、
 右手はその人がどう人生を歩んできたかが表れる。
 だから年配の人の右手をみて、「あなたは自分の人生を随分
 切り開いてきましたね」と言うことがよくあるそうです。
 自分の努力で人生をよりよく変えることが出来るのだと
 確信しました。「大器晩成型」・・・将来が楽しみですね。
   2005/5/19(木)  未歩






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