ここ一週間ほど、日本の国籍法に関する大きな動きが2つあった。
一つめは、今年6月の最高裁判決を受け、国籍法から婚姻条件を除外することを目的とした国籍法の改正案が衆議院を通過したというニュース。採択にあたっては、何人かの議員が議場から退席したという。婚姻条件を除外するということは、すなわち、日本の戸籍制度の崩壊、ひいては社会の根幹をなす「家制度」の終焉のはじまりか、そういった危惧を持つ国民も少なくないのか。類似の議論は夫婦別姓の議論でも持ち上がった。(この法案はボツになったが。)
今回の国籍法の改正の背景には、10万人とも20万人ともいわれるJFC(ジャパニーズ・フィリピーノチルドレン)の存在がある。毎年数万人の規模で日本にやってきたフィリピン人エンターテイナー(女性)と日本人男性の間に生まれたJFC。婚外子として生まれる子も多いが、それは子供の責任ではない。また多くの日本人男性が残念なことに父親としての役目を十分に果たせていないという現状もある。JFCの多くが両親の離婚や離別によりフィリピンで暮らしている。
もうひとつのニュースは、日本も二重国籍を認めるべきではないかという議論が与党内で高まりプロジェクトチームが立ち上がったというもの。そのきっかけが日本人で米国籍を持つ研究者のノーベル賞の受賞。世界で活躍する外国籍を持つ日本人と日本という国とのつながりを保持したいとの意図がある。インドや中国のめざましい経済発展には、海外に居住するOverseas Indians /Chineseが多く関わっていることはよく知られている。
二重国籍を認めれば、日本国籍を優先国籍とするグループと、そうではないグループの国籍保持者が生まれる。後者に投票権を与えるのは適当か?(一人で二つの国の投票権があるというのは平等か?)、税金は? 日本国籍保持者の外国籍保持を認めるのであれば、外国籍保持者の日本国籍保持も認めることとなるのだろうか?日本を優先国籍としない人に生活補助の受給権はあるか?課題は多いが、トランスナショナルに活動する日本人、国際結婚の家族などには朗報であろう。
この2つのニュースを読んで感じたこと、それは一言でいえば「国籍」と「国境」そして「国民」が同意語ではなくなったということだろう。国境を越える国民、国境をまたぐ国籍、そして、そして国籍を超越する個人、現状にあった国籍法改正を行っておくことが、グローバル化に伴う恩恵を十分に享受し、混乱を回避するための必要条件であろう。
一つめは、今年6月の最高裁判決を受け、国籍法から婚姻条件を除外することを目的とした国籍法の改正案が衆議院を通過したというニュース。採択にあたっては、何人かの議員が議場から退席したという。婚姻条件を除外するということは、すなわち、日本の戸籍制度の崩壊、ひいては社会の根幹をなす「家制度」の終焉のはじまりか、そういった危惧を持つ国民も少なくないのか。類似の議論は夫婦別姓の議論でも持ち上がった。(この法案はボツになったが。)
今回の国籍法の改正の背景には、10万人とも20万人ともいわれるJFC(ジャパニーズ・フィリピーノチルドレン)の存在がある。毎年数万人の規模で日本にやってきたフィリピン人エンターテイナー(女性)と日本人男性の間に生まれたJFC。婚外子として生まれる子も多いが、それは子供の責任ではない。また多くの日本人男性が残念なことに父親としての役目を十分に果たせていないという現状もある。JFCの多くが両親の離婚や離別によりフィリピンで暮らしている。
もうひとつのニュースは、日本も二重国籍を認めるべきではないかという議論が与党内で高まりプロジェクトチームが立ち上がったというもの。そのきっかけが日本人で米国籍を持つ研究者のノーベル賞の受賞。世界で活躍する外国籍を持つ日本人と日本という国とのつながりを保持したいとの意図がある。インドや中国のめざましい経済発展には、海外に居住するOverseas Indians /Chineseが多く関わっていることはよく知られている。
二重国籍を認めれば、日本国籍を優先国籍とするグループと、そうではないグループの国籍保持者が生まれる。後者に投票権を与えるのは適当か?(一人で二つの国の投票権があるというのは平等か?)、税金は? 日本国籍保持者の外国籍保持を認めるのであれば、外国籍保持者の日本国籍保持も認めることとなるのだろうか?日本を優先国籍としない人に生活補助の受給権はあるか?課題は多いが、トランスナショナルに活動する日本人、国際結婚の家族などには朗報であろう。
この2つのニュースを読んで感じたこと、それは一言でいえば「国籍」と「国境」そして「国民」が同意語ではなくなったということだろう。国境を越える国民、国境をまたぐ国籍、そして、そして国籍を超越する個人、現状にあった国籍法改正を行っておくことが、グローバル化に伴う恩恵を十分に享受し、混乱を回避するための必要条件であろう。
今の国籍法改正の、いえ、改悪のことについて少し誤解されていらっしゃるようなので、コメントさせていただきます。
夫婦別姓の時は、国会と言っても法務委員会で少し論議されただけで、ご存じの通り自民党の頭の固いおじいちゃんたちの反対にあい、本会議では議論の俎上にすら乗りませんでした。
しかし、今回の場合、「家制度」等の概念論には誰も拘ってなどおりません。多くの人が反対している理由は、
・子の日本国籍を足掛かりとした合法移民と日本の充実した社会保障が目的の輩がいる
・悪徳ブローカーによる犯罪の温床になる可能性が高いのに対策が講じられていない(既にドイツで同様の法律が改正された)
等々、日本に恩恵をもたらさない移民政策として受け止めたための反対運動です。これには、日本に古くからある帰化しない移民の問題とその人たちへの手厚い社会保障問題が、不況や増税で身近なものになったこともあると思います。
最後に下記に、ブログ炎上で話題の河野太郎議員のブログコメントに書かれた日本国籍が欲しい方々の本音を拾ったコメントを転載します。
河野太郎ブログコメント936より
『恥ずかしながら、このブログがyhoo!の記事になるまでこんなことが起きていることを知りませんでした。
普通の生活をしている一母親が最近体験した実話をお伝えします。
ママ友に中国人一家がいます。ご夫婦に子供二人。
その方が最近になって「これから生活が楽になるからパートはやめる」と話し始めました。
要約すると「子供は日本国籍が取れるようになるから、生活保護や母子手当てで
今の何倍もの収入になる」「自分達も日本にずっと居続けられるから、いずれ親兄弟も呼び寄せる」
という話でした。両親とも中国人なのにどうして子供が日本国籍?片親じゃないのに母子手当て?
疑問がいっぱいでした。
今回の件でやっと疑問が解けました。子供は簡単に日本国籍がもらえるようになるんですね。
戸籍も何もありませんから、この夫婦関係を証明するものもないですし。
「私達”みんな”この話題でいっぱい」そう言ってた事に怖さを感じます。
ちなみにこの方の口癖は「在日ズルイ。うらやましい」です。
議員さんたちはこんな普通の暮らしをしている日本人の体験を知らないのでしょうね。』