世界の移民政策、移住労働と日本

日本型移民政策とは何か?世界の移民政策に関するニュース、エッセイ、本の紹介など

沖縄ダイアスポラパワー

2011年09月30日 | 日本の移民政策

1年ほど前から、家族が沖縄に転勤になった。その縁で、よくこの美しい島に足を運ぶ。

沖縄からフィリピン、ハワイ、南米など、世界各地への移住が歴史的に行われてきた。海外に渡った日本人の中に占める沖縄出身者は非常に多かった。

沖縄はいま世界のウチナーンチュ大会のプレイベントで盛り上がっている。開会まであと2週間を切った。沖縄タイムスによれば世界から5000人を超える海外在住の沖縄出身者(ウチナーンチュ)が沖縄にやってくるという。そのうち約半分は米国(特にハワイ)からの参加で、ブラジルやアルゼンチンからも多く参加するという(合計23か国2地域)。

今まで仕事上、たくさんのダイアスポラの人たちと関わってきた。ダイアスポラが母国の発展に貢献したい、たとえば、海外で働くフィリピンやメキシコのダイアスポラなどが母国や故郷の教育や保健サービスの向上を図るため資金と技術を提供するといった活動を支援してきた。ただし、母国にいる国民は移民することを夢見ている場合が多く、どうしても一方通行の人の流れが大半である。

それに比べて、現在大規模な移住はみられなくなった沖縄においては、出身地発信型のダイアスポラネットワークを形成する試みが続けられている。ダイアスポラが自分のルーツやよりどころとして沖縄の文化や歴史を学び、受け継いでいきたいという願いを、沖縄側が汲み取り、さまざまな交流事業が行われているのである。ウチナーンチュ大会はそういった活動の「ハイライト」だ。

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