夕暮菜日記

私的日記、教育、社会、音楽、等々について

加藤紘一の発言

2008年07月10日 16時06分04秒 | 社会
加藤紘一は自民党の中でも、まともな政治家だ。
彼が総理大臣になるなら、自民党が多少は延命してもいいとさえ思っている。
その加藤紘一が「拉致家族は北朝鮮に戻すべきだった」と発言し、問題になっている。
発言の真意なるものが彼のHPにのっているので転載する。

1.拉致という犯罪を犯した北朝鮮から、「日本は約束を守らなかった」などといわれてはならない。日本人の誇りを大切にすべきである。
2.北朝鮮が拉致を認めて謝罪したあの時、北朝鮮はアメリカの攻撃を恐れていた。だからこそ、一気呵成に交渉を進めて、拉致問題の全面解決を図るべきだった。しかるに、北朝鮮に「日本は約束を破った」という不信感と口実を与え、その後の交渉が途絶える一因を作ったと考える。

私には、当然の発言のように思える。
単に「約束は守るべきだった」「その方が早く解決したはず」と言っているだけだからだ。
ところが「救う会」など猛反発しており、

「5人が北に戻されていれば、『自分の意思で戻った』と言わされたあげく、『拉致問題は解決済み』という北朝鮮側の主張に利用されたであろう。その上、5人はこれまで以上に不自由な監視下に置かれたであろうことは、少しでも『外交感覚』のある人には明らかである」

という声明を発表している。
この声明が予測している北朝鮮の出方はあたっている思う。
しかし、約束を守っていれば『自分の意志で戻った』『拉致問題は解決済み』と言うのに対し、
国際的に筋の通った反論が可能だったろう。
結果的には、早い全面(に近い)解決が可能だったのではないか。

日本が約束を破ったため、5人は早い時期に救われた。
だが、その他未だ帰らぬ多くの被害者(300人近くいると言われている)の解決を、非常に先延ばしにしてしまった。

というのが私の考えだ。
一回、遠回りした方が、早く根本解決できることだってあるはずだ。
加藤紘一オフィシャルサイト

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5 コメント

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Unknown (日本海)
2008-07-11 06:12:50
こんにちは
黙って見ていようと思ったのですが書かせてもらいます。

そもそもあの国は人権無視、国家主権侵害、何でも有りで滅茶苦茶やってきた奴らですよね?いまさら「約束破るな」なんて言われたくない、
ヤクザに誘拐されていてまたヤクザに返すようなものですよね?
普通に考えるとおかしく思いますね(その約束自体がおかしい)

>非常に先延ばしにしてしまった。
すでに手遅れに近いぐらい遅れている、もしかしたら時間の経ち過ぎで他界された方もいるかもしれない、無防備な日本はなめられ被害者を増やしてきた。

拉致被害者の方々を返さなかったのは心情的に理解できる、身内だったら「有り」だと思えます、感情的だと言われてもそう思います。

いっその事、外交カードとして「核兵器開発」「国軍設立」すら考え圧力をかけてもいいくらいだったと思います(実際やるかどうかは別として)三百人ために幾らかかってもどんなことしてでも日本国は戦う、そのくらい「ヤル気」をみせれば解決していたかもしれない、ナイフをチラつかせている輩と交渉するのに丸腰で向かって行ったからのらりくらりになったのでは?なんて思ってしまいます。

そういえば過去、社会党は訪朝団などだして交流し拉致など無かったと言っていたんですよね?日本海側の議員は何を見てたのでしょうか?これも遅れる原因だったのではないでしょうか?
返信する
日本海様、コメントありがとうございます (管理人)
2008-07-11 16:44:48
う~ん、難しいところですね。
日本海さんの意見は、問題解決への1つの選択肢として十分成り立っているとおもいます。

>いまさら「約束破るな」なんて言われたくない、

まったくその通りです! 気持ちとしては、
ただ、コト対国家ということに関して、
『相手が卑怯だから、自分は約束を破ってもよい』
という立場を私は採りたくないのですよ。
ここらあたりは加藤紘一氏の『日本人の誇りを大切にすべきである。』とまったく同様です。
また、

>拉致被害者の方々を返さなかったのは心情的に理解できる、身内だったら「有り」だと思えます、感情的だと言われてもそう思います。

これも心情的には理解できます。ただし、このことがその後の日朝交渉をこじらせたことも事実です。

問題解決の方法として『相手になめられないようにする』というのはどうなのでしょうか? 日本が核兵器や戦略爆撃機を所有して「拉致被害者を返せ! さもないと、、、!」などと脅すのは。やくざを相手にする、という理由で自分をやくざのレベルに貶めているように思います。また、そのような外交姿勢をとることで拉致被害者に危険は及ばないのでしょうか? 私はそれが心配です。

>ナイフをチラつかせている輩と交渉するのに丸腰で向かって行ったからのらりくらりになったのでは?なんて思ってしまいます。

『丸腰』というのを私は正しい選択だと考えています。日本国憲法にも『国際紛争を解決する手段としては、永久にこれ(武力による威嚇又は武力の行使)を放棄する』とありますしね。ただ私が強調しておきたいのは、単に丸腰になればそれでよい、ということでは決してないということです。それで問題が解決するわけがない。『ナイフをチラつかせている輩と交渉するのに丸腰で向かって行』くのですから、それ相当の覚悟はしなければなりません。武力を使わない分、全知全能を振り絞らなければなりません。苦しい選択ですが、拉致被害者の安全を保ちつつ、問題を解決するには必要なことだと考えます。
そのために私は、まず国交正常化し、日本人が北朝鮮に自由に出入りできるよういし、日本人が、日本の警察が拉致被害者の捜索にあたることができるようにすることが必要と考えます。

とにかく、今のままでは何も進まず、時間だけが過ぎてゆきます。

社会党の訪朝団について、
これについては、お話になりません。
昔の社会党には「社会主義ならなんでも良い」みたいな感覚がありましたよね。
主義主張とは無関係に拉致は犯罪です。
社民党の人が個人的に「あれは間違いだった」と言うのは聞いたことがありますが、党として何かを発表したのを聞いたことがありません。私は社民党の政策を、かなりの部分支持しているのですが、こういう不誠実なところがどうにも抜けないのですよね、社民党は。だから私は「支持政党は社民党です」とはなかなか言えないのですよ。
返信する
追記 (管理人)
2008-07-11 17:58:31
社民党の拉致問題への言及ということで、以下のような発言を発見しました。一応遺憾には思うと発表しているようです。
http://www5.sdp.or.jp/central/activity/tatiba021215.html
返信する
Unknown (日本海)
2008-07-13 02:11:31
>『相手が卑怯だから、自分は約束を破ってもよい』
常識で考えれば素直に帰国でしょう、違いますか?やむなしの判断だったのではないのかと私は思います。

>このことがその後の日朝交渉をこじらせたことも事実です。
元々こじれ、とぼけられ、嘘をつかれ、騙され続け、たまたまといっていいぐらい良いタイミングで帰されたような状態、相手はどれをとっても都合が悪い、反省など全然感じられないし、もうあげ足とって逃げるしかない、って感じじゃないんですか?

>日本が核兵器や戦略爆撃機を所有して「拉致被害者を返せ! さもないと、、、!」などと脅すのは。やくざを相手にする、という理由で自分をやくざのレベルに貶めているように思います。また、そのような外交姿勢をとることで拉致被害者に危険は及ばないのでしょうか? 

元々連れ去り、密入国、工作活動と、悪の総合商社がどのような安全な手をつくしても都合悪い方はどの道殺される可能性は同様だと思います、
乱暴な表現をしていますが彼らにとって一番危機を感じ、拉致被害者を差し出させる方法ではないのかと思ったのです、憲法まで替え、資金を投じ、全力でどのような手を使ってでも日本国民を救出する、効き目あると思いますよ、実際には非現実的かもしれませんが、そのくらいの姿勢がないときっとあの態度は直らない、ギリギリまでしらを切る犯罪者の動きしか見せてないではないですか?ここまで来たらこれくらいのパンチが必要ではないでしょうか?
人間には時間が限られているのです、このまま行ったら寿命もきてしまうかもしれない、


>そのために私は、まず国交正常化し、日本人が北朝鮮に自由に出入りできるよういし、日本人が、日本の警察が拉致被害者の捜索にあたることができるようにすることが必要と考えます。

そんなこと本当にできると思います?かなり厳しいと線だと思いませんか?それはまともな国家に対しての考えですよ、韓国だって捜査協力には消極的だし、国というよりかはテロリストグループのような扱いではないでしょうか?
しかし、合法的にやるのが日本だ、きっと正しく話し合いで北朝鮮と交渉するでしょう。


社会党の訪朝団について、

資料ありがとうございます、見させていただきました、が、
>こういう不誠実なところがどうにも抜けないのですよね、社民党は。
同様に思っています、村山首相発言で他国から因縁をつけられ、いつまでも補償の名の下のゆすりも納得できませんし。自前だけでは反省、訂正は足りませんよねきっと、いつもみたいに他の党に謝罪を求めるように自ら謝罪をやるべきだったとおもいます、だから選挙に結果が出るんだと思います、お聞き苦しいかと思いますが一般の目から見てそう思います、私は日本を良くするのであれば何処の党でも中身次第で良しとしますが、ドコの国の政党なんだ?と思わせる党がたくさんありますね、残念でなりません。
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日本海様、コメントありがとうございます (管理人)
2008-07-13 09:49:57
ていねいなコメントありがとうございます<(_ _)>
日本海さんの「拉致被害者を救いたい」という本気が伝わってきます。
特に反論もありません。
加藤紘一氏の『拉致被害者はいったん北朝鮮にもどすべきだった』という意見に対し、私は賛成。日本海さんは『もどすべきではない』と考えている。問題解決へのスタンスが異なっている、ということだと思います。

>そんなこと本当にできると思います?かなり厳しいと線だと思いませんか?

厳しいと思います。特に時間的に。そして『厳しい線を選ぼう、その方が早く解決するのでは?』というのが私の考えです。

いろいろ鍛えられました。感謝します。
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