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整備が進む首都圏の道路:中央環状品川線は2014年度末に開通へ

2014年07月06日 08時00分00秒 | 都市の時代と、東京


首都高速都心環状線の外側に位置する環状線であり、副都心のアクセス、および各放射線の中央付近を接続する役割を担っている「中央環状線」の中で唯一未開通の区間が「中央環状品川線」と呼ばれている大橋JCT~大井JCT間ですが、2014年度の末に開通します。1987年の東側区間の全線開通、2002年の北側区間の全線開通以来、実に約30年かけて全区間が開通することになります。

2004年11月:都市計画決定
2006年11月:着工
2012年3月:首都高速道路株式会社施工のシールドマシンが中央環状新宿線との接続用竪穴坑に到達、全シールド掘削が完了。
2014年度末:開通予定

大井JCT~大橋JCT間の距離は約9.4キロで、大井側で湾岸線と接続し、大橋側では中央環状線と首都高速3号渋谷線と接続することになります。この区間の開通によって、都心環状線を介せずに都心部を通過することが可能になるほか、各地から羽田空港や東京港などの物流拠点へのアクセスも向上されることになります。

上の、首都高速道路のHPから拝借した地図を見てみると、中央環状品川線のトンネルは目黒川の河道や山の手通りの真下をたどるルートを通っていて、東急目黒線の不動前駅周辺に「五反田入口」と「五反田出口」が設置されることになります。また、トンネル部分の設計で工夫されているのは、車線が左右逆転の右側通行になっていることです。これによって、本路線の左側車線が一般道との分岐・合流地点になり、合流時の思わぬ事故を回避できるようになります。



大井JCTから大橋JCTまでの区間が開通すると、例えば羽田空港や東京港周辺の物流拠点から、東名高速道路や中央道、関越道方面へ向かおうとする場合は、都心環状線区間まで向かわなければならなかったのですが、開通によって、都心部を経由せずに向かうことが出来るようになります。慢性的な渋滞に悩まされている都心環状線の混雑緩和に大きく貢献でき、将来的には都心環状線を「撤去」できるかもしれません。




東京を中心とする首都圏の道路混雑の最大の問題点は、東名や中央、関越、東北、常磐、東関東道の各放射高速道路同士のスムーズな接続を実現させることです。これらの車の全てが都心環状線に集中してしまい、慢性的な道路混雑を生み出してきたのです。中央環状線や外環道、圏央道などの整備によって、「東京の中央部にいかに車を通さないで、迂回させるか」にかかってきています。

次回は、中央環状線のさらに外側区間である「外環道」の整備状況に関してレポートします。

中央環状品川線 首都高速道路株式会社
http://www.shutoko.jp/ss/tokyo-smooth/shinagawa/
首都高中央環状品川線、最先端のトンネル技術が競演(土木のチカラ2012)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/column/20130726/625694/

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