緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

11月の東京駅:開業一周年を迎える丸の内駅舎周辺の散策 PART6

2013年11月15日 08時00分00秒 | 東京駅周辺


丸の内駅前広場の北側に広大な敷地が広がっている「丸の内オアゾ」内を散策していきます。丸の内オアゾの複合施設の中核ともいえる高層ビルが「日本生命丸の内ビル」です。高さは158メートルと、丸ビルや新丸ビル、JPタワーの高さ200メートルと比べると存在感が薄いですが、大理石調の立派な高層ビルです。




丸の内オアゾの複合施設は日本生命丸の内ビル、丸の内北口ビル、商業施設や丸の内ホテルが入居しているオアゾショップ&レストラン、丸の内センタービル、新丸の内センタービルの5つの施設群から成り立っています。




丸の内駅前広場に面しているオアゾショップ&レストランの正門エントランス前にはちょっとした広場が設けられていて、広場内には木々が植えられていたり、ベンチなどが設置されています。




2002年に開業し、当時は大きな話題となった丸の内ビルと比較するとこの丸の内オアゾはあまり存在感が薄いというか、地味な印象を受けます。商業施設なども充実していますが、主に丸の内地区で働くビジネスマンの人たち向けなのも理由の一つなのかもしれません。




4つの高層ビルに囲まれている谷底のような空間には、巨大なガラス張りの吹き抜け空間が設置されていて、丸の内オアゾの複合施設のメインストリートの役割を果たしています。どの高層ビルからもこの吹き抜け空間へ出ることが出来る構造になっています。




広場前から八重洲口方向を撮影してみると、八重洲北口前に建っているグラントウキョウノースタワー(右側)と、外資系シャングリラ・ホテル東京が入っている丸の内トラストタワーが綺麗に見えます。




JR中央快速線の高架橋越しに日本橋口に建っている2007年4月に開業したサピアタワーを撮影しました。




「オアゾショップ&レストラン」内には、東京駅前の一等地に建っているシティホテルの「丸ノ内ホテル」と、都市内大型書店である「丸善丸の内本店」、その他30店舗以上の商業施設で構成されています。




「丸ノ内ホテル」は、関東大震災後の復興期に当たる1924年(大正13年)にこの場所に開業した老舗ホテルであり、2004年の丸の内オアゾの再開発工事にあたって、現在の新しい高層ホテルに生まれ変わりました。




日本生命保険は大阪市中央区の御堂筋に面した淀屋橋の一等地に本店を置く生命保険会社であり、総資産で、かんぽ生命保険(日本郵政グループ)に次ぐ業界2位を誇ります。本社機能の一部がこの高層ビル内に入っています。




東京駅丸の内駅前広場の北側のこの一等地には、かつては旧日本国有鉄道本社ビルや交通公社ビルなどのビル群が存在していました。戦前の鉄道省、戦後の日本国有鉄道、1987年後のJR東日本本社ビルとその持ち主が変遷してきた経緯があります。




旧国鉄本社ビルは、関東大震災後に応急処置的に建てられていた木造バラックの仮庁舎を使用していた鉄道省の新庁舎として1935年(昭和10年)に着工され、1937年(昭和12年)に竣工し修祓式が行われました。




第二次世界大戦中においては、空襲対策として1941年(昭和16年)より屋上に設計上1トン爆弾に耐える厚さ約50センチメートルの耐弾層を設置した上、窓に木製の角材を用いた爆風よけを設置し、外壁をペイントで黒く迷彩塗装する工事が行われていたそうです。




オアゾショップ&レストランの中核である「丸善丸の内本店」です。丸の内のオフィス街と言う場所柄からか、政治や経済関係の蔵書の数が圧倒的なことで有名です。




国鉄分割民営化となった1987年(昭和62年)の4月からは東日本旅客鉄道の本社屋として使用されました。その後、28階建ての本社ビルがJR新宿駅サザンテラス口前に建設されることになり、1997年に竣工しました。旧本社ビルは取り壊されることが決定します。




丸の内オアゾは2004年9月に華々しく開業しました。これまで無機質なオフィスビル街のイメージが強かった東京駅周辺ですが、序々にそのイメージが薄まりつつありますね。




オアゾショップ&レストランの吹き抜け空間から撮影した丸の内駅舎です。これで11月の東京駅の散策は終わりです。

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