そうだ（その2）

人は結構な割合で、あのCMを見て京都に行きたくなるのではないかと思う。

ウチでは概ね母が。
今回は、母の妹が。

そうだ！京都行こう。

二人で楽しく話している内容はリビングにいると否応なくわかる。

最初は間違いなく上野に行く話だったはず。

しかし、上野はいつでも行ける。
かたや京都の紅葉は今しかない！
よし行っちゃおう！

まぁ、いいんじゃないかと。
たまには楽しんでいらっしゃいなと。

思ってたよ。
次の会話を聞くまでわ。

「何で行く〜？やっぱ安くあげたいから夜行バス？」
「新宿のバスタからいっぱい出てるよ！夜でて朝つくから、長くかかっても寝てるだけだし、ついてすぐ観光できるしね〜！」

言ってる内容には一つも間違いがないけど、
一つも実現可能に思えない…

高齢者二人して、観光シーズン真っ只中に京都に行く夜行バス乗って、ちゃんと寝られるとも思わないし、朝から元気に観光できるとも思わない！！

ラグジュアリーなバスも最近はあるけど、それだって夜行バスには違いないから、家で寝るのとはわけが違う。そしてそういうバスは安くない。

ということを得々と説明し、新幹線一泊2日で行ってくださいまし。とお願い。

それならツアーの予約くらいしてあげるから。

なんて。
言った自分を呪いたい。
少なくとも、何度この手の罠に自分から飛び込んで行ったことか…

じゃあねぇ、第一希望は「今度の3連休ね」
こともなげに母は言う。
電話口では叔母が、「仕事あるから祝祭日しか行けないから」
と言っている。

えーっと、今日は何日かな？
へー、ジュウハチ日か〜
って無理じゃん！無理に決まってるじゃん！
今度の3連休って、２３からじゃん！

紅葉シーズンの京都の一泊2日が、取れるわけ無いじゃん！

もちろん、取れませんでした。
第二希望の土曜発も、もちろん取れませんでした。
そんなのは探すだけ無駄と思ったので、早々に次の週の予約を探して探して探して…

すっかり安心した二人は、とっくに電話をやめていて、母は以前に買ったという京都のるるぶを探し始める。

安くて、新幹線はのぞみで、でも安くて、駅は京都で。

この予約を勝ち取るまでに、3日かかりました。
取れた瞬間、私は自分にグッジョブ！と言ってあげました。。。

もう一回言っとこう。
グッジョブ！私！


（一応、母も叔母も、そんなに悪くはない。取れなかったら諦めてくれるだろうし、多少高くついたからといって、文句は言わないでしょう。
だから、毎度ムキになる自分が悪いのです。まいど、唐突にそういうことを言い出す母のあしらいがいまだにわからない私がね！）

そうだ

そうだ！京都行こう。

ということで、大阪の友達に会いに行くついでに京都で途中下車。


京都に来たときは京友禅とか和菓子づくりとか体験教室を回るのが好きなんですが、今日はそれほどの時間もなく。

とりあえず東寺に行って御朱印を貰いました。（いただきました？）

昨夜遅くまで起きてたせいで！
（エアコンの室外機が壊れたりなんだりで…）
そして新幹線は自由席なので始発から乗ろうとか目論んだせいで！

ホントは東海道新幹線から富士山見るの楽しみにしてたのに爆睡。

そして翌日
夕日の富士山！

と、思っていたのに蓬莱の肉まんとかに並んでるせいで、着く頃真っ暗やん！（ちょっと関西弁）