映画【マリリン・モンロー~瞳の中の秘密】を観た。
今まで伝えられていた彼女像とは全然違っていた。
確かに彼女の女優人生の出だしは、体を張ってのし上がったもの。
芸名もマリリン・・なんて軽い感じの名前を与えられ、
金髪でセクシー、チョッピリお頭の弱いダンサー役なんてのが多かった。
しかし、本当はそんな押し付けられた役柄がイヤだった。
当時の価値観(今でも?)では、
セックスシンボルとはやされても、格下扱いで、
20世紀FOX社のドル箱的存在の彼女なのに、
同期のエリザベス・テーラーとのギャラが半端なく安い。
映画では、そんな虚像から脱却するための並外れた努力、完璧主義、強い不安感など、
彼女の内面を伝えていた。
「荒馬と美女」の撮影が彼女のワガママで延期につぐ延期で大変だった!
と有名な逸話も、
実は、プロジューサーが博打で大金をスリまくって撮影資金の底をついた、
その事実を伏せ、マリリン・モンローのわがままに摩り替えた。
そうだったんだ・・・そこまで軽く扱われていたとは。。
伝説・・になった人物は、、生前は限りなく不幸、死んでから伝説になるのですね。
生きている時に、心穏やかな普通の幸せを求めていたのにね。
マイケル・ジャクソンもダイアナ妃も然りかな?
映画は、現在の女優陣がそのシーン、そのシーンでのマリリンさんを演じて。
同じ女優ながら、
当時と今の180°違う尊重のされかたも対比していたのだと思う。
何だか彼女を想って、重い気持ちになりました。
映画館には男性もけっこういましたが、
予想に反してか、重い内容で途中退場する男性がけっこういて鬱陶しかったデス。。
男たちよ!何を期待していたんだね?本質は今も昔もかわんないね・・・。RIN