歯歯歯日記

歯科医院の仕事の傍ら、感動した・印象に残った出来事、歯の知識そしてワンちゃんのことなどそこはかとなく書き綴っています

歯ぎしりと噛みしめ

2009年09月15日 | 歯歯歯豆知識


朝起きて、顎が開かない、痛い、歯全体が痛い、ひどいと顔のあちらこちら、肩まで凝る、こんな症状を経験したことがあるでしょう。
これは「歯ぎしり」「噛みしめ」の症状の一つです。

「歯ぎしり」や「噛みしめ」は、決して特異なことではありません。
誰もがしている一種の「くせ」と考えて良いでしょう。

しかし、ひどくなると時に次のような問題を起こします。
歯への障害
歯がしみる
歯の磨耗
歯の破折
噛むと痛い 等

歯周組織への障害
歯周病(骨の吸収)(歯肉の退縮)

全身への障害
顔面痛
頭痛
肩こり
腕のしびれ
腰痛
顎関節への障害その他
舌痛症
舌圧痕
咬頬線
顎関節症
開口障害
カックン音

これらの症状のすべてが「歯ぎしり」「噛みしめ」が原因というわけではありませんが、無用な悪い「くせ」は、なくしておく方が良いでしょう。


 
1. まずは日中の気づきから
安静にしているとき、上下の歯は離れていて、舌は上あごにくっついているのが正常です。
仕事中や勉強中など、何かに夢中になっているとき、ふと気がつくと噛みしめている、あるいは舌を押しつけていることはありませんか?
 
そんな時には、肩を上下させ、首から上の力を思い切り抜いて、
頬の力を抜き、歯を噛み合わせないようにします。


2. 寝ているときのコントロール
① 枕を低くしましょう

 後頭の一番出っ張ったところより首の付け根近くに枕を置きます。
 そうすることで、口が開きやすくなり噛みしめを起こしにくくします。


② 布団に入ったら何も考えないようにしましょう
  布団の中は眠るだけのところと決めてください。

③ 眠る前のトレーニング

 1. まず思い切り噛みしめる。1~2秒後にフッと顎の力を一度に全部抜く。
 2. 息を吸いながら思い切り大きな口を開け、ガクンと一気に脱力すると同時に   息を吐く。
 3. 肩→胸→腹→太ももの順に、力を入れる→脱力を行う。
   全身の力が抜けた状態でぐっすり眠る
                      ♪♪

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