朝起きて、顎が開かない、痛い、歯全体が痛い、ひどいと顔のあちらこちら、肩まで凝る、こんな症状を経験したことがあるでしょう。
これは「歯ぎしり」「噛みしめ」の症状の一つです。
「歯ぎしり」や「噛みしめ」は、決して特異なことではありません。
誰もがしている一種の「くせ」と考えて良いでしょう。
しかし、ひどくなると時に次のような問題を起こします。
歯への障害
歯がしみる
歯の磨耗
歯の破折
噛むと痛い 等
歯周組織への障害
歯周病(骨の吸収)(歯肉の退縮)
全身への障害
顔面痛
頭痛
肩こり
腕のしびれ
腰痛
顎関節への障害その他
舌痛症
舌圧痕
咬頬線
顎関節症
開口障害
カックン音
これらの症状のすべてが「歯ぎしり」「噛みしめ」が原因というわけではありませんが、無用な悪い「くせ」は、なくしておく方が良いでしょう。
1. まずは日中の気づきから
安静にしているとき、上下の歯は離れていて、舌は上あごにくっついているのが正常です。
仕事中や勉強中など、何かに夢中になっているとき、ふと気がつくと噛みしめている、あるいは舌を押しつけていることはありませんか?
そんな時には、肩を上下させ、首から上の力を思い切り抜いて、
頬の力を抜き、歯を噛み合わせないようにします。
2. 寝ているときのコントロール
① 枕を低くしましょう
後頭の一番出っ張ったところより首の付け根近くに枕を置きます。
そうすることで、口が開きやすくなり噛みしめを起こしにくくします。
② 布団に入ったら何も考えないようにしましょう
布団の中は眠るだけのところと決めてください。
③ 眠る前のトレーニング
1. まず思い切り噛みしめる。1~2秒後にフッと顎の力を一度に全部抜く。
2. 息を吸いながら思い切り大きな口を開け、ガクンと一気に脱力すると同時に 息を吐く。
3. 肩→胸→腹→太ももの順に、力を入れる→脱力を行う。
全身の力が抜けた状態でぐっすり眠る
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