酸蝕症という症状を聞いたことがありますか?
酸によって歯が溶ける状態で、原因は、炭酸・果物の酸などの食べものといわれています。
身近に聞く症状として、冷たいものを食べた時しみる知覚過敏や、さらにエナメル質が透明度を増したり、ひどいと象牙質がむき出しになり歯が黄色~茶色になっていく・・・というようなものがあります
以前、『pH5.5の境目』(2009.6月)についてお話しました。
pH5.5を境にエナメル質は溶け出すことがわかっています。
それでは、実際どの様な食品・飲み物が影響するのでしょうか?
もっとも酸性に位置づけられているのがコーラ pH2.2~3.0といわれています
お酒はどうでしょう~
以下列記してみましょう
ビール pH4.0~
日本酒 pH4.5~4.9
梅酒 pH2.8~3.5
赤ワイン pH3.0~4.0
焼酎 pH3.2~4.0
銘柄、種類によって異なるため幅はありますが、かなりの酸性であることがわかります
それでは、問題となったスポーツドリンクを見てみましょう
スポーツドリンク pH3.5~3.8
黒酢ドリンク pH2.9~3.3
オレンジジュースがpH4.0程度ですから、オレンジジュースより酸性が強く、黒酢ドリンクとの間にあることがわかります。
健康に良いといわれているものが、実は強酸で歯にダメージを与えていることがあります。
しかしながら、毎日の食事で酸を避けることは出来ません。
運転・スポーツ・勉強しながらだらだらと飲み続けるのは、もっとも酸蝕症になりやすい行為です。
毎日使う歯を酸蝕から緩やかに守るために、
時間と摂取量を決める
酸の強いものをとったら、水でうがいする
再石灰化を促す乳製品を一緒にとる
お茶や紅茶でさえ、厳密に言えばやや中性より酸性に傾いているといわれています
少しでも中和させることが酸蝕症の進行を遅らせる秘訣でしょう
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