指しゃぶりはいったいいつごろ止めさせたらよいのでしょう。
よく子育て中のお母さまがたから聞かれることの多い質問です。
指しゃぶりを始める時期は、乳歯の生えてくる前後からみられることが多く、数本の指~片手全部を
いれるなど多種多面な傾向があります。
歯が生えてくるむずむず感、お腹が空いたサイン、何かの欲求によるもの、
そして安心・安定を求める行為のひとつとして指しゃぶりをする、というようなことが考えられます。
成長過程における指しゃぶりは決して悪い物ではなく、むしろ欠かせない物といっても良いでしょう。
それではいつ止めさせるべきか?
歯科の分野から理想的なのは、乳歯列の完成期(2歳半~3歳)までに指しゃぶりを止めることが
理想といえるでしょう。
乳歯の歯列不正は鼻呼吸や摂食障害、永久歯の歯並びに大きく影響し、特に指しゃぶりは前歯の上下が
まったく咬合しない「開咬」という症状をひきおこします。
食べ物を噛み切ることができない、食べ物が口から漏れやすくなる、発音がうまくできない、舌を出す、
唇が乾きやすい・・など弊害もたくさんでてきます。
何が原因か?いつ指しゃぶりをしているか?お子さんの日常をよく観察して指しゃぶりをする時間を短くしたり、
外で遊ばせる、手を使って作業をさせる、など手を洗わなければいけない状況を作ってあげることも
指しゃぶりを止めさせるきっかけになるといわれています。
あきらめずに、根気よくやってみましょう。
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