”tomorrow is another day”

     ただなんとなく・・・

映画『デザートフラワー』

2012年05月04日 | 映画とか
監督・脚本:シェリー・ホーマン /原作:ワリス・ディリー『デザートフラワー』

ソマリア出身の世界的トップモデル
ワリス・ディリーが波乱に満ちた半生を綴った
自伝「砂漠の女ディリー」を映画化した伝記ドラマ。


遊牧民家庭に生また少女が
砂漠から逃げ出し大都会ロンドンに渡り
世界的トップモデルへと転身を遂げていくという
サクセスシンデレラストーリー。

出会った人も大体において良心的。
ノンフィクションにしては
ちょっと捻りがなく出来すぎじゃない?

…と、思いがちな作品。

しかしそこにはおぞましい実態が埋め込まれている。
‘FGM’または‘割礼’とも言われる男社会が生んだ愚かな習慣。

それは長い歴史の中で変えられない風習なのか?
命まで落としかねないその儀式は未だ終わらせる事ができないのか?
それを伝統として継続していく意味は一体…?

宗教的なものやお国柄的なものは
部外者が口を出す問題ではないのかも知れない。
だから多分劇中にはその問題を大々的に組み込めなかったのかも知れない。
でも…やっぱり…。


“デザートフラワー”=砂漠に咲く花

苦難を乗り越え成功を手に入れ
尚も問題定義を打ち出し立ち上がった彼女は
正に気高く凛と咲き誇る砂漠の華なのだと思った。




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