幸喜幸齢 生きがい 日記!       

八十路の青春賦 人生の黄金期を自分らしく あるがままに生きる幸喜幸齢者 感謝と幸せの生きがい日記 頑爺/肇&K

一歩の思い・・

2020年03月27日 | 春・喜寿の青春賦 日記!

3月27日(金)13/19℃  

一歩の思い・・

今朝窓を開けると雨だ・・ ベットに戻り、2週間ほど前の東海道53次の箱根路登りでの体験が蘇る。  今こうして温かいベットの中でグータラ生活が出来るのもあの時の一歩一歩があったからだ・・と。

 江戸時代から東海道一番の難所が箱根街道だったというが、三島宿からその登りを始めた。 当日予め雨模様は把握し、きつい山道もあることも、山の気候の急変もある程度は経験して把握していたが、それは予想外だった。 

 少し前だが、3月に晴天の北海道の山で気候急変で遭難し、遺体をヘリで運ばれていたハイカー達をTVでみていたが、自分もここで人生終わりになるのかな・・ と一瞬思った  でも幸いスマホがあり、いざとなればsos発信を覚悟しつつ、とにかく大雨ですでに衣服、靴の中までずぶ濡れ状態の中、吹雪とあっという間のぼた雪で雪積る山道をウオーキングシューズで登るのはまさに死に物狂いだった  一度藪漕ぎするような藪の下に避難したものの、すぐに体が寒く冷たくなりここにいては危ない! と実感した

 一歩一歩前に進まなければ遭難する・・ なにがなんでも前に進まねば・・ と必死だった  やっと国道に出るとすでに通行禁止表示がでていたが除雪車が頻繁に行き交い、そのたびに側道を歩く自分に容赦なく雪が降りかかる  泣きっ面に蜂の気分だったが、除雪車も必死に頑張っているんだから・・ と後ろから音がするたびに構えて必死に避けたが・・ 

 歩いて歩いて足も凍傷になるとこんな感覚なのかな? と思いながらすでに感覚がマヒしているようだが、とにかく冷たかった  大声で歌を歌い気力を振り絞ると、10数kgの重いリュックが逆に軽く感じられた

 やっとのおもいで箱根峠に差し掛かると、一軒のラーメン屋があった  助かった!!  雪の為に早くに店終いしていたと言う店主に頼んでラーメンを一杯作ってもらった   暖かいストーブの前で必死に体を温めた  箱根峠の車両やバスも通行止めになったとか

 夕暮れとなりまだ箱根宿や元箱根まで数kmあるのでゆっくりも出来ず、お礼を言って店をでる  温まった分また余計に寒さ冷たさが身に浸みる  でも歩かねば安全な目的地に着かない  途中で道に迷いながらも国道をひたすらに歩いた   やっと箱根宿に着いたときは涙が零れた・・

 そんな事を思い出しながら、暖かい部屋で遅い朝食を作りながら珈琲を飲んでいる自分が生きている、生かされていることを改めて確認した。 

今回の一歩一歩の積み重ねが自分を生かし命を救った・・ といっても私には過言ではない。 私にとってこの一歩の大切さを身に浸みて実感したのがこの旅の大きな成果だった。

 これからの老いの生き甲斐の大きな要素にこの小さな一歩の大切さが重要になる気がする。 

なのに今日も雨を理由にグータラ三昧の怠け者生活をおくってしまった・・ トホホ!!


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