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管理人 Masayo

Gerry、"Priest"出演契約にサイン!

2006-07-07 00:26:46 | Weblog
突然降って沸いたかのように決まっていた新作″Priest"ですが、7月3日にGerryは同作の出演契約にサインをしたそうです。
当初の予定が変わらなければ、10月からメキシコで撮影開始だそうです。
でも、どうなんだろ、これって。キリスト教やカトリックの信者の多い欧米でどういう受け止められ方をするかしら。まあ、作るほうはハリウッドなんで、娯楽に徹するとは思うのですが、ヴァンパイア・ハンターじゃないんですよ、原作は。
「神」に見捨てられたイワンが絶望と瀕死の淵で邪神に魂を渡して生き延びるも、自らの身体は乗っ取られ、意志は封じられ、遂には「神」への復讐に立ち上がる...みたいなざっとしたイントロなんですけど。蘇ったイワンは人ではなく、死ぬことなくひたすらに殺戮と破壊を繰り返しながら「神の安息の地」を潰してまわることにのみ邁進する存在となっていて、心がたまに平静を取り戻した時に、手記をつづって自分が何故こうなったかを書き残しているのですが、普段は自分の進路を阻む敵があれば誰であれ容赦なく殺す。善悪の判断も心も無く、彼が通り過ぎた後は草も生えない。確かに、イワンを突き動かしている原動力は愛していた女性が非業の死を遂げたことにあるようには描かれているのですが、におわせる程度で深くは触れられていません。
神とは絶対であるのか、その教えを聖とし、正しいと信じるがために他者を駆逐しても良いのか、神は信ずるものに対して本当に救いを与えるのか。
相当踏み込んだ内容なので、原作どおり映画を作るのはかなり厳しいかと。
20冊かそれ以上英語版などでは出ているようなので、とてもまとめきれないだろうから、設定だけもらって、あとは映画用のストーリーにするのだと思われます、まったくの予想ですが。 で、映画版はヴァンパイア・ハンターとしてイワンが描かれるようですから、原作の「神」へ戦いを挑むという骨子は変更されるかもしれませんね。原作だと「神」側もかなり強烈な描かれ方をしていて、ある意味「神」と「悪魔」は表裏一体なのではないかという含みもあって、震撼とさせられます。
イワンはただ、悲劇の主人公というのではないので、一般的な復讐に燃えるヒーローみたいにしちゃうとつまらないですね。逆説のアンチヒーローですから、容赦なくダーティーに描いて欲しい。正義のために戦っているわけじゃないんです、ぜんっぜん。そこがアメリカンコミックスと違うところなのかな、韓国もキリスト教が浸透している国ですが、この無常観というか、足が砂にめり込んで行くような虚無感は欧米には無い感覚かもしれない。日本にも無いかもだなあ。
かつて優しかった人が愛するものを失い、優しさを投げ打って敵に立ち向かうってな生易しいものじゃないんですもの。逆デビルマンっていうかなあぁ。
イワンの救いの無さと強烈さは他に類を見ないなあ。
青年漫画雑誌などならいるかな、そういう人物も。わたしが知らないだけで。
そこの「何故そこまでになってしまったか」が既刊の日本語版では描かれていないので、英語版で続きを読もうかと思っています。
 
ただのちょいダークヒーロー程度にしないでほしい。共感も得ないくらい強烈で恐ろしく、正義もへったくれもなく突き進むイワンをどう描くか、Gerryはどう演じるか楽しみになってきました。冒涜と見做されないか不安はあるけど、甘ったるい人物像にはしないで欲しい。イワンのかつての姿と今の堕ちた姿の痛々しいほどの変わりようを見せ付けてほしい。
まんず、げそげそに痩せないと、Gerry。死神状態だからさぁ、イワン。


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