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お寺と美術館巡り “新薬師寺~般若寺~松柏美術館”

2013-10-07 | 古寺散策

昨日は、奈良のお寺と美術館を巡りました。 

昼食に大好きな手打ち蕎麦を食べてから、まずは新薬師寺を訪ねました。  

天平19年(西暦747年)に光明皇后が聖武天皇の病気平癒祈願の為に創建されたお寺です。

新薬師寺という名前は『新しい薬師寺』ではなく、『霊験新たかな薬師如来さまを祀ったお寺』

という意味で、西ノ京の薬師寺とは無関係なのです。

創建当初は七堂伽藍の建ち並ぶ大寺院だったそうですが今は素朴な感じの小さなお寺です。

しかし、このお寺には本堂をはじめ13もの国宝があります。

ご本尊の薬師如来は、大きく目を開いており、ちょっとふっくらしていて印象に残ります。

薬師如来坐像と如来様を取り囲むように安置されている塑像の十二神将は有名です。

私は、このお寺には3回も拝観していますが、何度観ても十二神将の迫力を感じます。

 

 
※動画を作成しました。

 

次は、初めて訪ねる般若寺です。

途中で東大寺の転害門も観る事ができました。

 

般若寺は東大寺の北側に位置し、境内は10種類約10万本のコスモスが咲き乱れ、コスモス寺

と云う名前で有名です。 もともと飛鳥時代に開かれたお寺ですが、奈良と京都を結ぶ要路にあった

為、幾度の戦乱に巻き込まれました。その都度繰り返し再建されるという歴史をたどります。             

楼門の奥正面に立つ十三重石塔は、高さ約14.2m もあり、このお寺の象徴となっています。

石仏を彩って咲くコスモスや彼岸花などが美しく花の寺としても有名です。

昭和 39年に十三重石塔の大修理の際に発見された阿弥陀如来(秘仏)も公開されていました。

コスモスに囲まれたあどけない表情の石仏が多く心がなごみました。  

 

※動画をアップしました。

 

最後は、松柏美術館で上村松園の《特別展》女性たちの物語

~松園のモデルとなった才女たち~ を観覧しました。

併設展示で、松園の息子と孫である、松篁と淳之の花鳥画作品も展示されていました。 

 

「展示内容」

60年以上の画業において女性美を追究し、独自の美人画を描いた上村松園。

松園が好んで描いた題材に、物語や歴史上に伝わる才女たちの姿があります。

大和撫子の気概を貫き自害した遊女亀遊や、無実の罪を晴らし身の潔白を証明

した小野小町、源頼朝の面前で義経を想いながら舞を舞った静御前の毅然とした

姿は、男性社会の中で苦悩する松園に大きな力を与えました。

そして、それらから、「遊女亀遊」「草紙洗小町」「静」などの傑作を生み出しました。

また大正期には「娘深雪」「花がたみ」「焔」と、恋する女性の内面を追究するうち

狂気や怨念に満ちた凄艶な世界へと足を踏み入れ、スランプに陥りますが、「焔」

完成から4年の時を経て発表された「楊貴妃」は格調高い情趣に包まれ、スランプを            

脱し新たな出発点なった作品です。・・・・と美術館の案内にありました。

 

松柏美術館は、常設展がなく毎回展示が違います。私は今回で3回目でしたが、今回も

貴重な下絵をたくさん観る事ができました。

私は、絵画も実物を観ないと感動しません。松園の絵は単なる美人画ではなく、女性の          

感情を絵に込めている気迫を感じました。

 

                   「花がたみ」 大正4年 松伯美術館蔵

             

 

                    「焔(ほのお)」 大正7年  松伯美術館蔵

                 

 

                     「楊貴妃」 大正11年 松伯美術館蔵

 

                    「男舞之図」 昭和13年頃 名都美術館蔵

 

※上村松園の美人画を集めて動画を作りました。

 


牡丹と芍薬がいっぱい咲いている石光寺を訪れました。

2012-04-30 | 古寺散策

浄土宗 慈雲山 石光寺(染寺)の縁起

天智天皇が統治していた670頃に、現在の奈良県葛城市に 光を放つ三大石が
あり、掘ると弥勒三尊の石像が現れました。天智天皇の勅願によりお堂を建立し
「石光寺」の名を賜り開山して弥勒如来を本尊として祀ったのがはじまりです。
聖武天皇の時(750年頃)に蓮糸曼荼羅を織った中将姫がこのお寺の井戸で
蓮糸を洗い五色に染め、桜の木にかけて乾かしたとの言い伝えにより、石光寺は
「染寺」と言われています。
・・・・同じく「ぼたん」の花で有名な当麻寺の近くに位置しています。

日本最古の白鳳時代の弥勒石仏が安置されているお寺として有名です。

与謝野鉄幹、与謝野晶子の文学石碑もありました。

石光寺住職のホームページ
http://www6.ocn.ne.jp/~somedera/

中将姫について、
奈良時代の右大臣藤原豊成公の娘で、幼くして母を失い、継母に育てられました。
しかし、継母から嫌われ、ひばり山に捨てられてしまいました。その後、父と再会し
一度は都に戻りましたが、姫の願いにより当麻寺に入り、称讃浄土経の一千巻の写経
を達成し、十七歳で中将法如として仏門に入り曼荼羅(諸仏の悟りの境地を描いた絵図)
を織ることを決意し、百駄の蓮茎を集めて蓮糸を繰り、これを井戸に浸すと糸は五色に
染まりました。そしてその蓮糸を、一夜にして一丈五尺(約4m四方)もの蓮糸曼荼羅
を織り上げました。姫が二十九歳の春、雲間から一丈の光明とともに、阿弥陀如来を始
めとする二十五菩薩が来迎され、姫は、西方極楽浄土へ向かわれたと伝えられています。

昨日訪れた石光寺には、現在、春牡丹(ぼたん)と芍薬(しゃくやく)がお寺の庭に
たくさん咲いていました。たいへん見事でした。石楠花もありました。

私は、「ぼたん」と「しゃくやく」の違いがよくわからないのですが(笑われますね)
基本的な違いとして牡丹が『木』であるのに対し芍薬は『草』との事です。

















奈良 新薬師寺・東大寺 周辺を散策撮影

2010-01-31 | 古寺散策

1月30日に親しくして頂いている人と一緒に奈良公園周辺を
散策して写真撮影を楽しみました。

まず、新薬師寺を拝観。
このお寺は聖武天皇の眼病平癒祈願の為、天平19年(西暦747年)
勅願により光明皇后によって建立されたお寺です。
薬師如来坐像と如来様を取り囲むように安置されている塑像の十二神将は
全国的に有名です。
特に伐折羅(バサラ)大将はとても有名でたいへん素晴らしいです。
境内には四季折々にたくさんの花が咲きますが、拝観時には綺麗なサザンカ
が咲いていました。サザンカ、石仏などを撮影。








新薬師寺を出て昼食に向かう通りで、民家の庭にたいへん綺麗に咲いていて、
しかもたいへんいい香りがしている蝋梅(ろうばい)を見かけました。
そして、なんとご親切な事にそのお家の奥様が庭に案内して下さり蝋梅の撮影
を快くご了承されました。
たくさんの蝋梅の撮影が出来ました。
・・・・冬の時期には花が少なくこの蝋梅との出会いは幸運でした。



お昼は、そば処「大喜多」というお店でたいへん美味しい手打ち蕎麦を賞味
しました。私は時々このお店でお蕎麦を頂いています。

さぁー、午後からの撮影再会です。
奈良公園を歩き途中たくさんの可愛い鹿に出会いながら、大仏様で有名な
東大寺に到着。
何度尋ねてもその大きな建物や門には驚きを感じます。
そして大仏殿は嬉しい事に撮影がOKで大仏様など自由に撮影できました。
しかし堂内は暗く私はうまく写せませんでした。







次は二月堂へ。お水取りが行われる有名なところで高台にお堂があり眼下に
東大寺・戒壇院・正倉院などを展望できます。
ここでももちろん撮影しました。



そうこうしている間に日が沈みかけました。
春日大社まで足を延ばしたところで暗くなって来ました。
茶店でしばしお菓子を頂き休憩。
でも友人は、お店に飾ってある生け花をマクロ撮影していました。
白熱灯の明かりの下でとても暖かみのある綺麗な写真を撮られました。

夕日が沈む時間となり浮見堂へと急ぎましたが、間に合わず完全に夕日が
沈んでしまい撮影のチャンスを失くガッカリしていた時に浮見堂の背後の
山に昇るお月様を入れての撮影を目的に来ている人に出会いました。
そして、ライトアップ後から月が昇るまで夜間撮影に及びました。
私は夜間撮影は考えておらず三脚は持参していませんでしたが、友人が
三脚を持参しておられ、寒いのに何枚もカメラに収めていました。





この夜間撮影を終了後、前述の浮見堂撮影に来ていた方が親切に奈良駅前まで
我々を自動車で送ってくださいました。

地元の人にたいへんに親切にしてもらいました。
よく歩いたのも日頃の運動不足解消になりました。
とても充実した一日でした。


正倉院展~春日大社~元興寺~ならまち~新薬師寺

2009-11-14 | 古寺散策

11月12日、奈良国立博物館で開催されている正倉院展に行きました。

平成天皇即位20年記念にて無料となった日なので8時40分頃に着きましたが、
既に45分待ちでした。

天平時代の聖武天皇の御遺愛品と光明皇后自身の筆跡を伝える楽毅論等貴重な
宝物がたくさん展示されており、その綺麗な事に驚きました。

1300年前の昔のものがよくこんなに良い状態で保存されている事自体に感動
しました。

「金銀花盤」や「紫檀木画槽琵琶」など精巧な造りと綺麗なデザインの工芸品は
見事でした。


                     紫檀木画槽琵琶(表・裏)



         平螺鈿背円鏡                漆背金銀平脱八角鏡



                        金銀花盤



奈良国立博物館の庭





展示品を見て博物館の庭の紅葉を撮影し興福寺に向かいましたが、予定していた
阿修羅像の拝観が2時間待ちとなっていたため諦めました。

その後、奈良公園・春日大社・元興寺・ならまち、そして新薬師寺に足を運びました。


奈良公園の鹿




興福寺の五重塔を背景にした紅葉




春日大社植物園前の紅葉




春日大社






鷺池・浮見堂



鷺池の紅葉



大乗院庭園




元興寺本堂




元興寺境内にある石仏




ならまち






新薬師寺






国宝の塑像、伐折羅(ばさら)大将




新薬師寺の十二神将のその豪壮な姿も感動ものでした。




最近、仏像に興味を持つようになりました。

若い頃はまったくそんな事がなかったのに不思議です。

正倉院展を見学してそして奈良公園周辺をよく歩いた1日でした。


秋篠寺~薬師寺を散策

2009-09-21 | 古寺散策

9月20日に「奈良を歩こう会」のメンバーと一緒に秋篠寺~薬師寺に

至る周辺を散策しました。

今回のコースは、近畿日本鉄道奈良線 大和西大寺を下車して、

秋篠寺 → 秋篠窯 → 西大寺 → 奈良天満宮 

→ 垂仁天皇陵 → 薬師寺 そして、

近畿日本鉄道橿原線西ノ京で乗車、帰路へ。


まず、奈良市街地の北西、西大寺の北方にある秋篠寺を最初に尋ねました。

奈良時代末期宝亀7年(776年)に光仁天皇の勅願により薬師如来を本尊

と拝し、僧 善珠が創建したと伝えられていますが、地元豪族、秋篠氏の氏寺

であったとも言われておりその起源ははっきりしていません。



境内の庭はたいへん綺麗な苔におおわれ実に素晴らしく、そして本堂に

いらっしゃる伎芸天立像が有名で必見ものです。



このお寺は保延元年(1135年)の火災により講堂以外の主要伽藍を焼失し

現存する本堂(国宝)は、創建当時のものではなく、鎌倉時代に再建された

ものです。



本堂には本尊薬師三尊像を中心に、十二神将像、地蔵菩薩立像(重文)、

帝釈天立像(重文)、伎芸天立像(重文)などが安置されています。

特に有名なのが伎芸天立像で、天平時代に造顕されましたが、その後

の火災で頭部のみ残っていたものを鎌倉時代に寄木造で再現されたものとの

事で、日本で現存している伎芸天像はこの秋篠寺だけとの事です。

残念ながら仏像の写真は撮影禁止でしたが、人間味のある慈悲深いお顔と

お姿にしばし見入ってしまいました。


※写真家、高橋由貴彦氏が撮影された画像があります。興味のある方はご覧

 ください。

http://ambition-photogallery.com/gallery.php?id=7&theme_no=1&gallery_id=143


次に訪れたのは、秋篠寺のすぐ近くで陶芸活動をされている今西方哉氏の

「秋篠窯」です。海外でも積極的に個展を開かれておりここにはそれらの

作品を展示販売されています。

この地で採れる土を使い今西方哉氏が考案した「翠篁釉(すいこうゆう)」を

施した美しい-秋篠焼-を製作されています。










手頃なお値段のものも多くあり、小さなお皿を購入しました。

今西方哉氏の奥様がお店をしておられ色々説明をして頂きました。









西大寺駅に戻り、普段よく利用する駅の近くなのにお参りしたことが

ない西大寺にも行ってみました。



このお寺で毎年1・4・10月に行われる大茶盛は全国的に有名な行事で、

直径30センチ以上、重さ6~7キロの大茶碗と長さ35センチの茶筅で

お茶を立て、参拝客にふるまわれます。





西大寺の近くにあるオシャレな洋菓子店



垂仁天皇陵

第11代の天皇と云われている垂仁天皇の御陵で全長227mの前方後円墳で

あります。

周囲のお堀には鵜がおり魚を取っていました。又木々の緑がたいへん美しく

のどかで落ち着くところです。








世界遺産、薬師寺

薬師寺は法相宗の大本山で、南都七大寺のひとつに数えられています。

本尊は薬師如来。天武天皇により発願(680年)、持統天皇によって本尊開眼

(697年)、更に文武天皇の御代に至り、飛鳥の地において完成しましたが

その後、平城遷都(710年)に伴い現在地に移されたものです。

平成10年にユネスコ世界遺産に登録されました。

とにかく広大な大伽藍に圧倒されます。

ゆっくり拝観していたら半日はかかるでしょう。

           















石楠花が最高に美しい室生寺

2008-04-27 | 古寺散策

今日は、奈良県宇陀市にある「女人高野 室生寺」を尋ねました。
厳しく女性を禁制してきた高野山に対し、女性の済度をもはかる真言
道場として女性の参拝を許したことから「女人高野」と古くから親し
まれてきたお寺なのです。

お寺にある建物は五重塔をはじめ金堂など殆どが国宝。
又、運慶の作と伝わる十一面観音菩薩は等身大の一木造りの像で
慈愛に満ち溢れた美しいお顔・お姿です。

ちょうど石楠花の花がほぼ満開の時期だったのでたいへん美しく、
素晴らしい風景を撮影出来ました。

使用カメラはペンタックスK10D、そしてズーム・レンズ3本です。




         






         可愛い女の子もデジカメで撮影してるよ ?  楽しいネ !

         

       奥ノ院に通じる石段の脇にある巨石の上に立つたいへん大きな樹木